カレーですよ5247(上野池之端 NCカレー)思想信条を食らう楽しみ。

なんだかすごいお店に行き当たった。すごかったよ。

 

 

カレーですよ。

 

 

バスに乗っていました。最近よくバスに乗るんです。シルバーパスにはまだ早いですが、500円の1日乗車券の使い出というものに改めて開眼したのであるよ。あれは便利。バス移動するでしょ、そのときにGoogleマップ使って近隣のカレー店を検索するわけですよ。

すると思わぬ路線の途中に思わぬカレー店があったりして、ちょっと電車では行きづらいなあと思っていたお店が実はバス停目の前だったりに気がついて。時間に余裕さえあれば大変に使い出があるよ、「都営バス一日乗車券」。

それで、上野公園行きに乗っていたんですが、上野まで行くとついついあそこ一択になるので(もちろんあそこ/笑)たまにはそうじゃない選択、とバスの中で地図を見ていました。食事には難しい時間帯(16時)、現在営業中のフィルターをかけると不忍池の手前にカレーの文字を発見。降車ボタンを押しました。

店の名は、

 

「NCカレー」

 

といいます。「NCカレー」は「NATURAL CURRY RESTAURANT」の意味が込められているそうです。キーワードに医食同源、滋味探究、GLUTEN-FREE、薬膳、VEGETARIAN FRIENDLY、岩手短角牛、LEAN BEEFなんてのが並びます。おもしろそうだぞ。

お店はなんかスタイリッシュなビルの1階にあるスタイリッシュな感じ。でも中に入ってみると、かっこいいんだけどお店のご店主の想いが溢れる張り紙やPOPがかっこつけずに貼ってあって感じがいいんです。

カレーセットが1500円〜2300円。お値段、高めと思うお客さんも多いかもね。わたしは安い、と思ったよ。上質な素材を選んで丁寧に作っているから。そこにご店主の思いや思想がのっているのがわかるから。後日見たホームページからもそれが伝わってきました。

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セットメニューは有機JAS認証玄米、2種類の煮干しで出汁を取り、無添加の長野県山吹味噌3種類を使ったみそ汁、豆苗入り野菜炒め(味付けは天然塩のみ使用;醤油は不使用)、デザート(ブルーベリー入り無糖ヨーグルト)付き(栄養バランスを勘案したセット内容ですが、野菜炒めやヨーグルトなどご不要の場合は事前にお申し付け頂くと幸甚です;フードロス回避のため)。

なお、カレー、ハンバーグ、野菜炒め、みそ汁は総てグルテンフリー・化学調味料不使用です(お醤油など小麦粉を含む食材は一切使用していません)。カレーやトッピング野菜など全て国産素材を使用しています。

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敬意を持つべき真面目な内容で、支払う金額以上の価値があると感じました。

「ハンバーグカレー 目玉焼き付き」

 

を選びました。

まず、ハンバーグがすごいのよ。なんだろうこの柔らかさ。やわらかいというよりも、ふわっとした泡のように感じます。なんかすごい。ハンバーグにくちどけという言葉を使う日が来るとは!なのにしっかりと肉の旨みふくらみ大きく、存在感が強くあるのです。岩手山形村短角牛を使っているそう。うわーこりゃあおいしいなあ。

カレーはドライタイプでした。時間をかけて玉ねぎを炒め水分を飛ばしているのがわかります。よくあるタイプではない、酸味がちょっと独立して存在する感じの個性的で面白い味でね。いいんですよ。甘さの方に振りすぎていない抑えめのコントロールも好感が持てます。うんうん、こりゃあいい、おいしい。ぽろぽろした玄米がカレーのしめりけとハンバーグのしめりけでまとまる感じもおもしろかったよ。

おかずの類もみんな良かった。野菜をやさしく出汁で炊いた感じの小鉢。そう思ったら自然塩で炒めただけのものと伺いました。ええ、そうなんだ?けっこう複雑というか深い味と感じたんだけど、素材の勝利ってことなのか。こんなに旨みが強いのねえ。

 

お味噌汁もね、素晴らしかった。大豆のいい香りがきちんと残り、入り小出しの自然な味のふくらみが幸せにしてくれるやつ。

これはおかわりほしいなあ。

追加のカリフラワーは特筆の美味しさでした。特別栽培カリフラワー/無添加マヨネーズ添え、です。ガリっとした食感を残した仕立てでこれまた香りが良く、味わいも良いもの。つけてもらったマヨネーズも個性的だったのもよかったなあ。好みだった。

ただもう味の話をしちゃうととても好み、です。そこにバックボーンとしての素材のストーリーや理由が存在し、喫食の正当性を裏づけてくれるというのは楽しい体験です。自分に正義があるという夢も見させてくれます(笑)。

 

毎日これは難しいけど、こういう食体験を重ねるとそれが食べ物を選ぶ時の基準にだんだんなっていくからね。

カレー、なかにはバカな食べ物(ほめている)もあるわけで、そういうものももれなく好きなわたしなんですが、人として、生き物としてちゃんとしたいという欲求も同じく持っています。

こういう1食を食べて言い訳をして終わり、は多いかと思うんですが、店が存続しているからこそ、その言い訳ができたり、そこから小さな興味の芽が吹いたりするんです。きっかけを作る場所があるのは尊いことだとおもう。だからこういういいお店に行かないとね。