久しぶりになっってしまったよ。珍しく、通りかかったんです、成田からの帰り道にGoogleマップに頼ったら偶然このお店の前を通るルートを示されました。まったく都合がいいぞ。
カレーですよ。
お店の名前なんだけどね、「カレー屋ケンちゃん」ではなく「カレー屋けんちゃん」です。ひらがなね。
「カレー屋ケンちゃん」は昔のドラマであるよ。「カレーショップ・ヤマシタ」というお店が舞台となる子供向けドラマ。
個人的にドラマのカレー屋なら江戸川総司令の「スナック ゴン」、嵐山長官の50種類のスパイスを使う「スナック サファリ」かおやっさん(飾玉三郎)が作るオリエンタルな味と香りの「ポレポレ」だろう、と思っています。みんな特撮かよ。
そして実はわたし、「ケーキ屋ケンちゃん」のほうが記憶に強いんです。それはさておき。
「カレー屋けんちゃん」
であるぞ。
鎌ヶ谷の暗い街道のわきにあるお店。暗い、と言ったけど、ただもうわたしが夜通りかかるばかりだからであって道にもお店にも責任はないのであります。
「カレー屋けんちゃん」はいいお店なんだよ。感じのいいご夫婦が営んでいます。そしてカレーが面白いんだねこれが。おっと、その前にラーメンだ。ラーメンもあるんです。「ラーメンも」、なのか「ラーメンが」、が正しいのかはわからないけど、とにかくカレーもラーメンもあります。そして、旨い。旨いんだよこれが。
「チキンカレーとラーメン」
というメニューを注文。
カレーは甘口となっています。税込で1070円。まったくもって良心的。もう少しあげてもいいんじゃないかしらー。
カレー、カシミールという名前のカレーがあるんですよ。わくわくするねえ。マドラスというのもあります。そちらばかり食べていたんですが実は「カレー屋けんちゃん」スタンダードであろうチキンカレーやポークカレーを食べていなかった。手落ちであるね。さて、どうか。まずはラーメン。
ラーメン、ああこれ、いいものだ。スープがなんというか大変にいいんです。甘味に頼らない旨味と塩味の組み立ての醤油ラーメンのスープ。スタンダードとはこのことか、という醤油クラシックです。麺はモチっとした手応えある中太麺。キャラクターによくあっていると思う。そしてチャーシューがあまうまいねえ。たまんないねえ。良いものを食べた、という感がのこります。いいね、いい。
さあ、カレーも来たよ。
これまたクラシックなオーバルのお皿で、カレー皿然とした深いものではなく浅めの洋食店で見かけるステン皿でやってきたました。こういうのも気持ちが持ち上がるねえ。
カレーソースは酸味と甘味、少しの苦味で決めてあり、これがすごく美味しいのですよ。優しい優しい、じわじわ旨みがくる柔らかいチキンの仕上がりといい、これはまいったね。素晴らしいものです。しかもごはん、ぱりりといい具合に炊けているしね。
いうことがないです。
ニッポンの正しいカレーライスの一つをここに見た感があります。
普通の人かあら見れば飛道具に思えるであろうカシミールなぞばかり食べていましたが、その実力はオリジナルのカレーライスにあったんです。
感激したぞ。