カレーですよ5393(東向島 野島商店)ビリヤニの壷。

よくクルマで通りかかるのですが、その道沿いに気になっているお店があったんです。

 

 

カレーですよ。

 

 

明治通りを頻繁に使います。我が胃袋の補給厰「ビリーザキッド墨田本店」がその道沿いにあることも理由の一つ。

土浦方面からの帰り道に水戸街道から明治通りに折れるのがいつもの帰り道。そのいつも曲がる交差点を気分で折れずに進むこともあってね、その時に冒頭に出た気になるお店がチラリと目の済に飛び込むんです。まわりくどく書きましたが、要するに曳舟駅そばの水戸街道沿いのこと。

特に大きな看板が出ていたり今風のエクステリアにしていたりしてない、昔風、昭和風の外観なんですが、はじめのころはどうもなんのお店なのかわからなかったんです。ある日の渋滞でその店のそばにクルマが止まったことがあって、よーく見ると窓に貼られたビリヤニと書かれた小さめの張り紙を見かけたんですよ。なるほどそうか!よし、こりゃあいってみないと。

通り沿いに駐車場がないなあ、と思っていたんですが、いざ決めて探すと3〜4分の所にいくつもコインパーキングが見つかって一安心。

お店の名前は

 

「野島商店」

 

です。

これまたビリヤニやスパイスの料理が出るお店とは思えない渋めの屋号。レストランではないのかな、お店の佇まいとよく合った名前だと感じます。ちょいとかっこいい店主が一人で切り盛りしてらっしゃいました。

店内、ひとんちとお店の中間くらいの居心地の良さ、空気感があります。ああ、なんかいい。好きな感じです。なんでもこの建物は元床屋さんなのだと店主に伺いました。なるほど床屋さん、リラックスの場所であるからしてその空気が残る場所をごはんが食べられる場所にリノベーションするってのはなかなかに素敵なセンスだと感じます。こういういいお店が向島・曳舟界隈、ポツポツ増えてきており喜ばしいです。

さて、ビリヤニ登場。

 

「サバビリヤニ」

 

を注文しました。カウンターで先払い注文です。「煮込チキン」も追加。これらがどうにも旨いのよ。

ビリヤニ、ぱらりほろりと美しく炊き上がって、大変なおいしさ。一緒にくるライタを混ぜてやったりと楽しく食べ進みます。アチャール、ということになりましょうか。大根輪切の漬物的なのこれ、ああ、これあれだ。スパイス沢庵とでも呼ぶべきものだ。これすごくおいしい。買って帰りたい。追加をしたい。おいしいなあ、好きだなあ。

ビリヤニのグレイヴィ部分が固まって入ったおり、それを掘り起こして混ぜ混ぜと食べてゆくんです。タマネギでしょうか、自然な甘みがたまらないぞ。煮込チキンもとてもよいです。

うーん、うなるおいしさ、であるよ。

店内、壁に大きな鏡があって床屋時代をおもわせます。たくみで心地が良いリノベーションが施されており、建物の古い部分を上手に昇華させてあるのも素晴らしいのです。実は「野島商店」、ビリヤニではなくビリヤニを炊く「壷」の販売が本来の目的なのだとか。え!そうなの?おもしろいなあ。

 

快適と旨いもの。おもしろいはなし。ああこりゃあ、選ばない理由がないね。