久しぶり、、ってほどじゃないか。それなりにちょこちょこと、未だデジタルガジェット、テック関係の発表会からお声がかかります。まったくもってうれしいことです。今回はインターコンチネンタル 東京ベイにて開催された、
「Clicks Meet Up Tokyo」
へ。
「Clicks Technology」が発表した物理キーキーボードがついたiPhoneのケースのミートアップです。うむ、実体キー。きらいじゃないぞ(笑)富永あやのさんがお声をかけてくれたのです。彼女のことはガジェット関係業界の戦友のように感じています。昔々、とにかくよくツルんだ、遊んだ、仕事した。そんな感じ。あの頃の空気感は楽しかったなあ。
けっこうな規模の発表会です。インターコンチネンタル東京ベイの、港を一望できる会場、推定120人ほどの来場客。製品にかける気合い、情熱が伝わってきます。お金、かけてるぞ。製品としては書いた通りの小さなキーボード付きスマートフォンケース。この時代に実体キー、いわゆるBlackBerryのようなものをiPhoneケース上に再現してしまうというガジェット。チャレンジングだし面白いよね。
携帯電話研究家の山根博士の登壇があって、そこに納得の言葉を見つけました。
「指先が脳を覚醒する」
そう!わかる。すごく共感できる。
スマートフォンの物理キーボード、なぜいま?の声もありましょう。では、例えばわたしの実体験です。
クルマなどの中で音声入力でテキストを起こしてゆく時があります。わりとちょこちょこやってるんですが。物理キーボード、ソフトウェアキーボードの向こう側というやつだよね、音声入力。すごい便利だし結構yたうようするようになったんですが。
そこから紡ぎ出される文章はね、キーボードを叩いて出てくるものとまるっきり質や方向が違うんですよ。いつものわたしの文章ではなくなっています。これは本当に間違いなく、そう。それはつまり普段「キーボードで考えている」からだと思うのです。打鍵の中から生まれるクリエイティビティというものなのかもしれない。そういうものは確実にある。あるのです。
そういうところに切り込むということだと思う、今回の「Clicks 」というデバイスは。
それからね、BlackBerryなどを使っていた層、概して知識層、富裕層が多かった記憶がありますが、そういうセグメントに訴求するというところで、小さなマスの中でも濃いめ、確実なお金の払い手の売上をとっていく考えじゃなかろうか。それと若者世代にとっての目新しさもあると思いますよ。ヴァイナルレコード、カセットテープ、手帳やフィルムカメラなどアナログメディアとのシンクロ。皆さんも知っての通り飲む部面とです。
こういうデバイスやシステム、過去にもあって、、、などいう人もいると思います。そういう単純な話ではなく、こういうのはタイミングです。世界が受け入れるかどうか、その受け入れる幅をメーカーがどう策定しているのかが成功、失敗の基準であって、昔あったとかこれじゃ儲からないとか、そういう狭い視点からの話はナンセンス。欲しい人のところへ確実に届いて、プロジェクトが成功すればそれでいいわけです。するとその先の道っがひらけてくる。
否定から入る人たちは最初からお客の頭数に入っていないからね。
チャレンジする価値があると思う。