ネオ・パキスタンとはなんぞや。地図で見つけたときは何事かと思ったんですよ。なんかカッコいいぞ。
カレーですよ。
チバ・ノダシティで何かが起こったというのか、そいつはムスリムフューチャーなのか。宇宙世紀?テキサスコロニー的なものか。それとも東京オリンピック反対で大覚アキラ様でネオトーキョーか。いったいどんな「ネオ」なのだろう。
とまあ、妄想がすすんですすんで行く前にお腹っぱいですが、名前だけでものすごく行きたくなったんであるよ。行くのです。
たどりついた野田の
「ネオパキスタン パキスタンレストラン&シーシャカフェ」
は、外からパッとみるとやっているのかいないのかの様相。こういうのには驚かなくなってますけどね。
入り口が外の通りから見えない側にあるので営業中かどうかが分かりづらいんです。建物の外観は完全に和風。漆喰壁風に瓦屋根。和風レストランの居抜きと思われますが、そこにウルドゥー文字の看板というカッコ良さ。うーん、まさにこれが、ネオ。
しかも店頭にはパキスタンらしいペイントがびっしりと車体をうめつくすオート(オート3輪)の残骸が投げ置いてありました。おおなるほどこれはつまりアキラ風味か。いや、残骸ではなくてディスプレイにするべく準備中なのだと思います。できることならボンネットタイプのパキスタンデコレーションスタイル大型トラックなど置いてくれるとサイコーだよねー。あれを見にパキスタンに旅したいのです。
さて、店内。
お店に入るとモダンな感じのインテリア。和食店の面影は見当たらず、です。民族調の意匠はアクセントに留められ、アジアのレストラン特有のクセはごく薄いな、いいですね。
ガラストップのテーブル天板にはウルドゥー文字風アルファベットで「ネオパキスタン」のロゴが入ります。いろいろ拘ってるなあ。美学がある。そしてカトラリーハンガーがゴールドのムスリム趣味のカトラリーと相まって最高にネオ。クールなんであるよ。ああ〜これはカッコいいなあ。
各種あるメニューからブッフェを選択。90分990円と格安でまたびっくり。この日のメニューはこんな感じでした。、十分な充実ぶりですねえ。メニューの写真を撮影してOCR起こしをしたものがこれ。
★Salad
★Main
- Zeera Pulaoクミンの種のプラオ(米料理)
- Chicken Nihari(チキンニハリ)
- Chicken Korma(チキンコルマカレー)
- Mix Sabzi(ミックスペジタブルカレー)
★Side
- Nan & Roti(ナン&ローティ)
- Raita(ヨーグルトソース)
★Dessert
– Custard with Jely(カスタードセリー)
★Soft Drink 飲み放題
ではとりにいきましょう。
サブジ
まず、サブジが大変にうまいんです。大変に好み。口に入れたタイミングで自然な甘みが大きく広がり、これはいいなあ、とふた口目に行く前にドカンとけっこうな辛さが追っかけてくるという2段ロケット。これはなんだか虜になる味。ローティに挟んでワンハンドでいくのがいいですね。うまいなあ。
チキンコールマ
トマトの爽やかさ弾ける仕上がり。塩のエッヂがかっちり決まったカッコいい味の仕上げです。鶏の旨さが際立つ。手堅いひと品。これもいい。
チキンニハリ
あらら、ブッフェにニハリのうれしさよ。とろり濃厚なグレイヴィに骨付きチキンのぶつ切りがごろり入ります。濃厚でおなかとからだが温まるねえ。外、寒いもんね。
ジーラプラオ
プラオもよかったなあ。香りのよさと塩のエッヂがカチッと効いた味付けで記憶に残るお味でして。インド寄りのビリヤニやプラオよりもスパイス穏やかで中東寄りのチューニング。こういうのが好きよ。ローティもいい具合で香ばしい。おいしいです。これはお願いをすると焼きたてを持ってきてくれるよ。
ライタの調味の妙も特筆したいものでした。これはなかなかのものです。ちょっとチーズの味バランスに似たニュアンスがあって、おやっと思わせてきます。味変以上がそこにあるぞ。カスタードウィズゼリーは昔の西洋菓子のニュアンスがあるのがとてもよかった。夢中になっておかわりをしてしまったよ。
とまあ、かなりいいんです。メニューは日替わりになっているようで生真面目な感じで毎日内容を反映したメニューを印刷してメニューブックに入れているようですね。こういう部分でも信頼ができるね、堪能できます。
お店の一角にはプレイルーム(祈祷部屋)もあるみたいだし、ネオというよりもフィットという言葉が似合いそうな、日本人もムスリムの人々も楽しい良店。そう感じました。これはほおっておくのはもったいない。またいかなくちゃ。