少し前にお寿司屋さんで買ったレトルトカレーです。太田市大泉町そばの「小林寿司」いなり寿司の専門店。なぜなんだかこれが売っていたんですよ。5袋入ったお得パックで値段もお安い750円。
カレーですよ。
張り紙に「スーパーには売ってないョ!」と手書きで書いてあるのにいたく気を惹かれてしまい、気が付いたらいなり寿司と一緒にお会計を頼んでいました。安いレトルトカレーは推して知るべしという格言があるにもかかわらず、であるよ。
それで、なんであそこで売ってたとか想像してみたんだけどもう一つよくわからないんです。創味食品は創味シャンタンでお馴染みの会社。本社は京都だし、営業所で群馬にもあるが高崎だし。それはさておき食べてみました。
「創味みんなのカレー」
といいます。
かなり粘度の高い、ぽったりと粘るカレーソース。最近ではここまで粘度を高めるカレーは逆に珍しいかもしれないなあ。
味は「みんなの」という名がつく通りで幅広いユーザーに向けた食べやすいチューニング。おいしいと思うけど可もなく不可もなく、が一番近い表現かも。万能タイプともいえます。アクセントをつけるため少しお豆の水煮を入れてみたよ。
こういうタイプの万能カレーに牙を剥かせるのがわたしのささやかな趣味。タバスコ、チリペッパー、ハリッサに辛味オイル。辛さを強化するアイテムは数あれど。ちゃんとバランスさせるのはなかなか難しいのです。だからおもしろいのだよ。
今回使ったのは銀座デリーのスワミシェフのピクルス。マスタードオイルの香りと、酸味が前に出るインドスタイルのナスのピクルスです。よく出来のナイスアイテム。これを創味カレーに投入。あ、よしよしこれいいぞ。
いわゆる欧風とか洋食系のカレーライスなんですが、酸味とスパイスの香りを得て重たくのっぺりしそうな味が軽やかになるんです。なかなかいいぞ。が、このカレー、強いんです。個性というか、土台がどっしり。辛い調味に飲み込まれず自分のキャラクターを保持し続けているんです。粘度同様に味も粘り腰なのです。なかなかすごいぞ。
バランスを見ながら全体の味が崩れてしまう手前まで酸っぱく辛いピクルスを入れて行っても揺るぎがないんだよね。なるほどこりゃ大したもの。
味の傾向や粘度などを鑑みると、カレーうどんなどに応用するのがよさそうな味ですね。それつまり万能ということであるね。安定を求めるあなたにおすすめしたい。
スーパーには売ってないけど。