なにげなくあのキーワードを言ったがために楽しい集まりが10年ぶり?いやもっと経っているはず。懐かしい顔や初めましての顔に会えたのです。
カレーですよ。
「田島会」というワードが懐かしいなあ。むかしむかし、映像や写真、サウンドなどのすごい人たちが集まってなんだかこちょこちょと面白いことをやったり飲んだり食ったりしていた集まりのこと。いまではそこ出身の凄腕クリエイターや彼らに憧れてYouTuberになったひとたちが現在の業界のフロントを担っています。なんともおもしろい良い集まりだったねえ。
その田島会主催、タジーさんが店を始めたんだよ。タイ料理店。その名も
「タジー食堂」
なんか変わってないのねえと思ってくすくす笑いが出てしまうな。嬉しかったのです。わたしは田島会には遅れて顔を出したという立場。数回、というところかな。
タジーさんには「タジー食堂」の取材、わたしの月刊誌連載の最後を飾ってもらっています。変に気張って老舗や有名店を選ばないで、開いたばかりのこのお店を選んで本当に良かったと思っています。想い強くあふれる田島会からの流れがあって、やっぱりそういう体温が感じられるお店だからこそ血の通った取材をお願いするに値する場所だと思ったから。
色々とそんなことが頭にあるのでいつだったかタジーさんに「せっかく店あるんだからむかしみたいにジェットダイスケとかアサカワズとか集めて田島会やればいいじゃん」なんて無責任なことを言ったのよね。そしたらぽろりと実現してしまった。驚いた。
まったく楽しい会だったよ。耳の調子が悪くつらかったけど、それでもやっぱり面白いことを一緒にやってた連中と会うのはいいもんだ。ものすごく久しぶりにカワヴェリさんに会えたし、浅川さんは変わんねえなあ。モトダさんも「怪人感」増大しててよかったなあ。カッコよかった。彼がわたしとWarrenさん(ニルヴァーナニューヨーク)を繋いでくれたのです。やはり色々とすごいメンバーが揃っていたのだなあ。
もちろん「タジー食堂」の料理は一級品。タイ料理なんですが、日本のシェフが考える洗練があるのです。タイ料理を食べつけない連中にも好評だったはず。本国そのまま、なんてのが好きな日本人ではありますが、こういうソフィスティケイトあっての普及だったり価格帯を一段上げる価値観だったりが作り出せるんです。だから大事なポジション、大事なお店。なにより取り組んでいることに価値があるもの。
料理も人も、深く満足のいく夜だったな。