たまには違うカレーも食べてみるか、と思ったのですよ。青梅にくるとどうも一択になってしまうから。仕方がない。あんなに素晴らしい場所はなかなかないわけで、そんな場所にあんなに良いカレーがあるわけで、避けて通ることなぞできるわけないのであるよ。しかし。
カレーですよ。
最近なんだか青梅あたり、少しカフェやおもしろそうなお店が増えてきているらしいんです。
カフェとか美味しいスイーツの店とか。素敵な映画館もできたよね。そういうのもやっぱり気になるのです。それで「夏への扉」はお茶だけにしておいてカレーは別の店で食べようと決めました。見つけたのはクラフトビアバー。昨今増えてきた地域のクラフトビールを集めたビアバーがカレーを出していました。
「Omebeer Craft Beer Bar 青梅麦酒」
という名前。
洒落たカフェ風の外観。が、そこは青梅らしさ。むかしの化粧品店時代のテント看板はそのままに営業をしています。映画とレトロな街並みを推す青梅の駅前の雰囲気作りに一役買っているね。こういうの、いい感じです。
店内、シンプルで洒落ています。壁の一面がレコードで埋まり、カウンターにターンテーブルも見えました。その奥には青梅近隣のクラフトビールを集めてタップから注がれるスタイルとしたビアカウンター。で、昼ピールなどいってしまうとテキメンに眠くなるのを見越して今回はビールを我慢。うーん、我慢。ジンジャエールとしておいたよ。
カレーは2種のカレーが用意される中、
「スパイシーキーマカレーライス」
としてみました。なかなかおもしろいカレーが出てきたのです。
味は穏やか。甘みと粘度の高さからくる食感と口への脂の残り方などに肉料理っぽいボリュームを感じます。辛さが本当にゆっくり、じわじわとやってきます。強い辛さではない、程よいものでした。
ひよこ豆の仕上がり含めてねっとり目なのがおもしろいんです。キーマ感は少し弱めだけどそれは特に気にならない感じ。輪郭をあまりシャープにせずの仕上がりですね。こりゃなかなかに悪くないな。ジンジャエールは甘口と辛口を選べるのが嬉しかったです。
知らない町に来てなにもせず時間を過ごすのは贅沢です。
ゆっくり流れる良い時間だったな。