いつぞやの高崎駅での発見物です。みやげもの店は見てみる価値があるとおもうのよね。面白いレトルトカレーが高確率で発見できます。
カレーですよ。
あっ!これ。これはあの「シャンゴ」のレトルトカレーじゃないの。二度見してしまったぞ。
冒頭で「レトルトカレー」と書いたんですが、そうなんですが、これは実はレトルトカレーであってレトルトカレーではないのであるよ。どういうことかというと、イタリアンレストラン「シャンゴ」において、これはパスタソースであり、正式名称を、
「復刻カレーパスタソース」
というからなのです。
パッケージにもしっかりと「復刻カレーパスタソース」の名前がありました。カレーではなく、レトルトカレーではなく、パスタソース。あくまで「シャンゴ」のメニューの中にあったカレーパスタのソースなのです。
「イタリアンレストラン シャンゴ」
とくればカツ&ミートソースの「シャンゴ風」が有名でありシグネチャーメニューとなっています。しかしそれとは別に、かつてあのビジュアルに大変よく似た「カツカレースパゲティ」という料理もあったんです。今はその系譜が途絶えていました。
実は面白いことに代表的メニューの「シャンゴ風」の生まれのルーツ、「カツカレースパゲティ」にあるらしいんです。なんでも盛り付け間違えでできたのが「シャンゴ風」であり、その元になったのは「カツカレースパゲティ」だったのではないかと推測されます。「カツカレースパゲティ」が「シャンゴ風」の始まりだったという話し。
今回の復活劇はお客さんたちからの復刻希望の声。現オーナーが先代のカレーの味を自分の記憶や昔からお店に通っていた常連さんからの記憶、感想を元に調整、完成させたのだとか。
おもしろいなあ。
このカレーソース、かなりの濃厚な味と粘度でした。強い旨みと奥行きに少々下世話な味のチューニングは実にいい感じ。この日は少しスパゲッティをいじってあります。茹でたあとでインゲンとコーンを加え、バターで少し炒めました。
調味は控えめにしたつもりだったんですがそのままでも食べられる味に仕上がっちゃった。しかし「復刻カレーパスタソース」をかけるとその味に全部が持っていかれるんだよ。個性が、押しが強いなあ。そしてそれがキャラクターであり、好ましいんです。
パッケージにはごはんとの組合せも推奨されていましたが、やっぱりスパゲッティとのコンビネーションのフィット感には有無を言わせないものがあったよ。素直にスパゲッティで合わせたいですね。濃い味なので最近わたしが推奨する「レトルトカレーでカレー炒飯」のベースに使うのも良さそう。
カレー味のスパゲッティというのは日本独特のいちジャンルとしてもうすでに存在していると思っているんです。