
インディアンライスが食べたいなあ、と少し前から思っていたのです。数あるインディアンやインデアンの名前の洋食の中でわたしが食べたいのは「佐原のインディアンライス」。ローカルフードです。
カレーですよ。
千葉県香取市・佐原はちょいといい町。北総の小江戸」など呼ばれているそうで運河沿いの趣ある街並みが魅力的です。水郷の町であり香取神宮の門前町としても栄えてきた場所です。香取神社の総本宮がここ。小野川の川縁には趣のある建物が残り、川を見ながらの散歩は殊のほか気分が良いのです。「重要伝統的建造物群保存地区」となっているそう。なるほどねー。


そんな佐原のローカルフードが
「インディアンライス」
というんです。小さな小さな範囲のローカルフードなんですがちゃんと特色もあり、遡るとその発生は大正時代か昭和に入ってからか、という歴史も持っています。価値があるものだと思う。


その元祖とも言えるお店が、
「東洋軒」
です。折しも今年は昭和100年と呼ばれるメモリアルイヤー。ここ「東洋軒」は大正15年(1926年)創業。同年12月25日、大正天皇が崩御され、同日元号が大正から昭和に改元されました。年末の改元で昭和元年となる。つまり「東洋軒」は創業100年。うーん、すごいな。


そんな老舗で食べるのが「インディアンライス」。わたしの好物なんであるよ。他にも魅力的な洋食メニューがたくさんあるんですが、そしてジクセルというポークピカタのメニューが気になって仕方がないんですが、ここにきて「インディアンライス」以外の選択肢をわたしは持っていないのよ。惚れ込んでいると言ってもいいでしょう。
「インディアンライス」
はざっくりと説明すると洋食メニューであり、薄めの味付けのカレー味炒めご飯に醤油ベースのあまじょっぱいタレで焼いたポークソテーが乗る、というもの。


ワンプレートとなっているところがミソで、ポークソテーのあまからダレがごはんの方に染み込んで実にいい塩梅になるんであるよ。この染み込んだタレ部分が大切なキモとなっててね、この融合で初めて味の完成となるんです。そう思ってる。


味噌汁がまた、上品でね。穏やかな味なのよ。これはいいなあ。漬物もいいアクセント。全体で満足感が高いのです。


しかしもうこれは、この味とこの店はポーク系洋食の女王ではないかしら。そういうふうに思っています。長く続いて積み上げられた、不必要なものが削ぎ落とされてシンプルに収まった、枯れた感じの良さがあります。いい、すき、たまらない。


王は日光にいるのです。そちらはド派手でぶっとい魅力があります。どちらも甲乙つけ難い強い引力を持っており、たまらないのですよ。比べるなど野暮なのであるよ。
迷うならさっさと両方行くべきです。
