これ。いわゆるナイキのエアモックの系譜の上にある一足です。
わたしはこのナイキエアモック シリーズが本当に好きで、ファーストモデルからずっと履き続けています。本当に何だか足と気持ちにフィットするんだよね。基本ファーストモデルの再生産品を常時数即ストック、切らさぬようにして日々履いているという感じです。
いまはオレンジ色のちょっと毛羽立ち系表皮のやつ。すごく気に入っているし、オレンジなんだけど何だかどんな服にも合わせやすい。いいなあ、すごいなあ。
とにかくこんなには着心地が自分の日々にフィットする靴には出会ったことがなかったんだよ。以来30年近く、愛を貫いているという日々、なのです。
今回の
「ナイキ ACG モック 3.0」
いままでエアモックシリーズはリラックスシューズ、キャンプシューズというポジションでありました。
今回モック 3.0はトレイルに対応したトラクションも備えた次世代モデルとなっていて、オレゴン州でデザイン、トレイルでのテストなども行われている様子です。
新しいエアモック 。うれしいなあ。いつでも箱を開けるときにワクワクします。
ああ、そうだ。におい。においの話。
ナイキの靴ってナイキのにおいがするんだよね。おもしろいなあと思います。今回インソールを外したりしていたときに思い出しました。そうそう、このにおいだ。そうだ。このにおいはね、御殿場のプレミアムアウトレットのナイキショップの店内と同じ匂いなんだよ。台北のショップでも渋谷でも、同じにおいがした。思い立ってポンプフューリーの新品の匂いを嗅いでみたんだけど、やっぱり全然違うんだよね。それで、じゃあリーボックショップの匂いかな?と思い起こすんだけどナイキよりも印象が薄い気がします。
ナイキのにおいは個性があるな。
閑話休題。
特長的な非対称のアッパーが今回のデザインの目玉。
キャンプ場でのライトな使用には脱ぎ履きが便利なくるぶしの側面、切り返しにもきちんと機能が割り当てられています。切り返し部分を引っ張ると内側に目立たず配されたゴムでテンションがかかっているのを発見。こういう機能も今までのモックにはみられなかったものです。
同じくシュータンとヒールに配されたループは靴の着脱を簡単にしてくれる機能を持つもので、それなりに多用するので強度なんかが気になります。うん、きちんとできているみたい。デザインのアクセントにもなっていて、気に入っています。
環境を考えたソックライナーが採用されており足の快適性もキープ、ライナーは取り外しが可能。アッパーはキルティング仕立てとなっているけど防寒機能ではない感じでオールシーズン履けるでしょう。
アウトソールはエアモックの伝統的な例のトレッドパターンを踏襲してはいるもののソールの全体のシェイプはランニング系寄りのものとなっているのが外観からもわかります。あの不定形の如何様にも形を変える独特のソールではないのだよね。ここはオールドファンからは意見が分かれるのじゃないだろうか。わたしはこれはこれでいいと思います。
ヒールとトウにはガムカラーの粘着性高いラバーソールが圧着され、今までのモデル以上にトラクションを得ることができるように工夫されていました。ト
ウ側のガムソールには目立たぬよう、しかし主張を持ってトウ先端に「ACG」、ヒールのラバーソール前端に「ALL CONDITIONS GEAR」の文字か刻まれるのがカッコいい。
カラーは3色、まず初めに出たベージュ系、黒系をスルーして、待ってましたのアースカラー、カーゴカーキ/ブラック/セイル/オイルグリーンという「らしさ」のあるカラーがラインナップに追加されて、嬉々としてチョイス。ヒール上にはおなじみの三角の中に「ACG」の文字が入ったラベルがつくのもうれしいです。
いま現在だと紺色をベースにしたものとタイダイのイメージのカラーリングの魅力的なやつが出て来てまた追加したくなって困っています。その後結局黒のスウェード、タイダイ、ピンクを入手しました。
伝統のオリジナルエアモックも未だ信奉し、当然履き続けていく心づもり、でもこういう新しい血もいいものですよ。
時代時代で「ちょっとひねった」エアモックは何度も登場しているけれど、今回のこれもきちんと時代の空気にもあった「よいエアモック」だと感じています。