カレーですよ4441(秋葉原 神田和泉町 アールティ神田和泉町店)ランチ訪問後に早速やまけんさんとディナー。

すごく楽しい夜になりました。

新生、アールティ神田和泉町店でディナー。いろいろすごかったよ。

 

 

カレーですよ。

 

 

開店の初日はランチで出掛けたんですが、その時にも書いたのだけれど、とにかくこの店にはいろいろと思い知らされるところが多いです。

わかっていたはずなんですが、もう一度、こんなにいいレストランだったっけかと思い知らされるわけです。

 

「アールティ 神田和泉町店」

 

まずもって料理の質と背骨に揺さぶられるのです。

もう一度繰り返しになっちゃうけど、大事なので。言葉ではつまらなく伝わると感じてしまうのが歯痒いですが、本当に全部、出てきた料理の全部がきちんと美味しい。

うーん、これは並クラスではない。全部なのよ。

この新店ではチャミヤラキッチンから駆けつけたシェフが腕を振るいます。ガルワールの料理がメニューに載る日本でも希有のレストランということになります。これだけでも価値がある。

 

さて、この日はディナー。

 

いつもだと一人で淡々とセットメニューなんかを食べることが多いわたしなんでありますが。でも今夜は違うのよ。アラカルトを腹が痛くなるまでやれるやっつけられる気がしています。なんでか。

そう、健啖家の助っ人と共にディナーだから。その人の名はやまけんさん。山本謙治さんなんであるよ。

農産物流通とITのコンサルが生業の食のジャーナリストで(株)グットテーブルズ 代表。

ブログ「やまけんの出張食い倒れ日記」は食に興味がある人なら必ずたどり着く大変有名な良ブログ。グルメブログではなく、その背骨に食の安全と日本の一次産業を置く太い背骨を持ったブログです。

https://www.yamaken.org

こんなことをくどくどとわたしが書くまでもなく、皆さんがご存知のやまけんさん です。

 

やまけんさんが新生、アールティ神田和泉町店のわたしのSNS投稿を見て「ここ、前もカレーやさんだったでしょう?あそこ好きだったんだよなあ。はぴいさんがすごく推してるからこのあたらしい店にも行ってみます」なんて言ってくださって、そのあとにメッセンジャーで、急ですがご一緒しませんかという流れになったのです。

奥様も同席してくださって3人力!いろいろ頼めるのでワクワクします。

せっかく面白いメニューが揃う店だから、ということでストリートフード類からいくこととあいなりました。

 

とは言え毎度お馴染みの優柔不断。みんな食べたいよ、ええい、それではダメだ。ここはもうおまかせだな。それがいいな。

店主のあやこさんに「なんか適当に」という甚だテキトーなお願いをしました。大丈夫、これが一番安心だもの。

インドのスナック、ストリートフード類は東京のインドレストランではレギュラーメニューに上がることはほぼなく(売れる売れないだけの問題じゃないのです)マニアからの注文や余興的に出してくれる店はあったんですが、グランドメニューに載せようという野心的なお店はアールティが界隈初でした。

アールティでそういう狼煙が上がり、少しそれを踏襲してみようという店もありましたがメニュー数は多くなかったし、やはりそういう種類のメニューのトップランナーは未だアールティなんだなあと改めて感じています。

さて。いろいろ出たよ。

例によってわたしは料理より人になってしまうんですよね、誰かとレストランに行くと。

外での食事は一緒にいた人が主役でその楽しい時間をレストランが支えてくれる。こういうバランスなのだと思っています。

簡単にいうとお喋りに夢中になっちゃうんですわ。なので、ついつい料理の方の味の記憶がおろそかになることも。いやいや、でもこの日は食にひとことある、それも筋金入りの食べあるきの男と一緒なわけで、しかもレストランがレベル高く、でどちらの要素にも気を抜けない。楽しくて頭が忙しくて仕方がありません。

 

ダヒプリ、アルティッキ、そら豆のスパイス炒め、冬瓜とパニールのサブジ、魚のアジョワンとそんな感じの料理が出てきました。

どれもすべて美味しい!

ダヒプリにやまけんさんが悲鳴を上げています。わかる、わかるよ。この酸味のバランスのおもしろさとか、インド料理店でもほかになかなかないもの。

アルティッキはやっぱり奥様が反応。うん、この甘酸っぱいソースは女性を虜にするものを持っているよね。

 

そら豆のスパイス炒めと魚のアジョワンはメニューにない料理。

メニューにない料理を出してくれるレストランは真っ当だなあ。

メニューは決まり事で、決まり事は必要だけどそれが絶対ではないわけです。杓子定規が過ぎるとつまらなくなる。そう感じます。

逆にいろいろとフレキシブルな対応ができるレストランには懐の深さを感じますね。

メニューにない料理はつまり、季節の素材やその日とどいたその時にある素材、それを一番美味しく食べるにはどうしたらいいだろう、が根底にあります。

なんと自然なことだろうねえ。

この根っこを土台に作る料理がやっぱり一番幸せをくれると思います。そら豆のスパイス炒めと魚のアジョワン、大きな幸せをくれたもんね。

 

さあ、こんなに食べたのにカレーを3種。

アルーベイガン、ダール、ポークといくことに。これまたきちんとそれぞれに個性があるいいものだったよ。

 

アルーベイガン、これは独り占めしたくなる。すごくおいしいです。ナスの食感がちょっと官能的で、でも上品なのです。

官能的だけどスケベには落ちていないのがバランスの妙。

ダールもいい。

塩で輪郭をキリッと出していていい意味でアウトラインのふわりとした家庭の豆カレー類とは一線を画します。

レストランで出てきて嬉しいダールだったねえ。

ポーク、これも大変に良い。

タマネギの甘味旨味が全体に回っていて、しかし余計な仕事はしておらず、ポークのおいしさが浮き上がるというチューニング、かな。

うまい、うまい。

おかげで食べ過ぎ。絶対食べ過ぎです。いいんです、それで。

 

最後にチャイをもらったんですが、ここであのハルワが登場。うわーきたか。これがいいんだよなまったくもう。

開店祝いのタイミングであるからこその特別なインドの生菓子。これはスージーハルワ。セモリナ粉からできています。

ぷちぷちとした食感と上品、繊細、過剰ではない甘さと香り。こんな仕上がりのハルワは体験したことがないよ。

 

うーん、なんだこれは。フレンチのコースの最後に出てきても違和感ないと思う。

10年越えのアールティ1店舗目から間のチャミヤラキッチンのオープンを経ての今回の新店。

繁華街とは言えない場所での2店の成功に次ぐこの店となるわけです。

 

それだけの年月を生き抜いてきたレストランには訳があります。

とにかく堪能してしまったなあ。

 

楽しすぎていろいろなお喋りをわたしばかりがやまけんさん と奥様にぶつけてしまった感があり、いささか恐縮で翌朝目を覚ました時に恥ずかしかったのよね。

とはいえ、本当に楽しかった。

 

やまけんさん、また間を開けずにぜひ。