いつだったかなあ、長野方面に出掛けたときに購入してきたレトルトカレーがあります。
ちょいとシブめのパッケージやパッケージ裏のストーリーがおもしろくて買い求めたんだったよな。
カレーですよ。
1965年創業、1978年に松本駅前の再開発でなくなってしまった喫茶店があります。
サッカーの松本山雅FCの名前の由来になった店なのだとか。その名前を、
「純喫茶山雅」(さんが)
と言いました。
それが松本山雅FCのクラブ設立50周年記念事業として2017年、「純喫茶山雅」の復活を成し遂げたそうです。
そこからレトルトカレーの販売に至ったようで、サポーターの皆産には強い思い入れがあるんじゃないかな。
さて、
「喫茶山雅カレー」
味は凝りすぎない、スタンダードな洋食のカレーライスの味がします。
もともとは喫茶店発祥のカレーなわけで、なるほど尻の収まりがいいと思える味ですね。
喫茶店カレーは本当にざっくりではありますが大きく分けるとCoCo壱番屋方面の甘み弱め、塩味前に出る的味と、同じ方向で甘みに振ったものに分けられると考えています。これは後者。つまりレトルトカレーにフィットしやすい味わいの方向性だと思います。
薄切り短冊のニンジンの扱い、おもしろいなあ。おいしくて好みです。ビーフも牛コマという感じの肉を使っていて、それが店のスタイルなのかなと想像させられます。甘味が前に来てそのあとからじわじわと辛さが追いかけてくるタイプ。うんうん、なるほど。
食べ物は、料理は、そのストーリーや背景も含めてはじめて完成なのだと思っています。
こういう背骨があるレトルトカレーはいいね。松本に出かけてみたくなりました。