カレーですよ4443(下北沢 ごちとん / シモキタ煮込みカレー)ダイタン、どんでん。ブルース佐藤マスターのホンキの遊び心。オトナの遊び心。

「下北沢カレーフェスティバル」が始まりました。うれしいな。あの看板、名前のカレーのお祭りがこの困難の中、開催か。素晴らしいなあ。そして下北沢だけではなく神田カレーグランプリもスタンプラリーは開催となったし、武蔵小杉の「コスギカレーフェス2020」はオンライン開催も。とにかく皆さん諦めない。ほんとうに嬉しいし、気持ちが動きます。

 

 

カレーですよ。

 

 

大変な最中だからこそ安全を確保した上でお祭りを動かして、人を動かして、飲食店さんとわたしたちを結びつけてくれる。本当に頭が下がる思いです。

で、「下北沢カレーフェスティバル」が10月1日から始まったんですが。

その少し前にメッセンジャーに受信アラートが。誰かな、と思ってみてみると、あっ!ブルース佐藤マスター!!

うわあひさしぶりだ、うれしいなあ。佐藤マスターから連絡が来ると心が躍ります。なんか好きなんだよな、佐藤さん。なんでも試食をして欲しいカレーがあるのだとか。

下北沢で待ち合わせということになりました。場所は、

 

「ごちとん 下北沢店」

 

ご存知代々木の「camp」あの、1日分の野菜をとれるカレーでお馴染みのカレー店。そのブランチで豚汁専門コンセプトの店が「ごちとん」です。その「ごちとん 下北沢店」が大変なことになっているのです。今年の6月に開店したばっかりだというのに、、、ごちとん、やめちゃうの?!えええ!

 

あ、違うの?違った。

 

10/1より始まった「下北沢カレーフェスティバル2020」。気合を入れて参戦!なのだそうです。それで、そのためになんとごちとん 下北沢店を休業(!!でもウーバーイーツとか持ち帰りはやってるよ)ブルース佐藤マスターが店自体を「シモキタ煮込みカレー」という新コンセプトのカレー店に仕立てて暖簾までかけかえ、18日間のカレーフェスを駆け抜けることとなったそうなのです。

なんかすごいことだよ。すごいアイディアできたなあ。

 

地域イベントのために18日間、既存店、それもまだ新しいお店を別店舗に仕立て、しかも新メニューをその店専用にゼロから開発。いやいやとんでもない。

そして18日間を駆け抜けたあとには店はごちとんに戻り、この地上からシモキタ煮込みカレーという店はなくなってしまうんだけど、実はごちとんの厨房でカレーは継続。、生き続けます。

しかしお店では提供せずUbereatsとテイクアウェイのみで提供される形になって、とにかく目が離せない。

しかもね、カレー、素晴らしいものなのです。昨今のスパイスカレー疲れのカレーの人々を救済するような、ジャパニーズスタイルカレーライス。けれど決して古いもの、伝統的なものの枠では語れない味で、いわば「現代のセンスでジャパニーズスタンダードカレーを再構築したらどうなるか」というような考え方が結実したカレー。実にこれがいいのです。

おかしなスパイシー感、悪目立ちスパイス感はなく、融合、バランスというものがきちんとある落ち着いたお味。

 

しかし食べ進むとこれはこれはフェンネルあたりかなあ、青々しい香りが爽やかに上がったりでここら辺ななんとなくBBQコンセプトの新橋店を思い出すのです。あそこではあとがけのドライスパイスをほんのり香らせてたね。

カレーソースはさらさらでスプーンに重たい感じはありません。

 

上に乗る煮込みにんじんがうまい!うまいなうまいなこれたまらんな。大根もうまい。おんなじくらいにうまい。

食べ応え、素材の味、後から入る染み込んだ味が素晴らしいんです。

これはどうやらスパイス入り味噌煮込みスープで煮込んで仕上げたようで、おいしさに思わず悲鳴が上がります。これだけで白飯が食べたくなるよこれは。味噌系の甘辛はカレーにもよくあう味だし、こりゃいいねえ。

 

豚はこれまたスパイス入り味噌煮込みスープでかなり濃いめに味付けされた幸せ味。ご飯が進んで困ります。

いろいろと気持ちをグイッと持っていかれる良カレーなのですよ。これはすぐにまた食べたくなる。

わたしの中での「下北沢カレーフェスティバル」の本命です。ぜひ皆さんに食べてもらいたいイチオシカレーライスです。こんなのを持ってた、という人、多いんじゃないかな。

お店でぜひ。本当におすすめできるので。ホントに。