スペーススパイスは新進気鋭のスパイス食品企画会社。新進気鋭の、と書きましたけど、この会社を起こした男は業界の名物男で腕もあれば実績もある実力派。
カレーですよ。
そんな会社が同じく腕も実力も実績も持った初台の名店、
「初台スパイス食堂 和魂印才たんどーる」
とタッグを組んだのです。
まあもうなんというか、食べる前からつまらぬものが出てくるわけもないという予想がつくわけです。
そう、この
「鶏肉と山椒ココナッツカレー」
はたんどーる、塚本シェフのオリジナルを土台としたものなのです。
食べ手にとって、なかなかにハードル高い、常元シェフからの挑戦状とも取れるカレーが完成しました。
そんなことを言って怖がらせては営業妨害?(笑)
いやいや、昨今本当にレトルトカレーの世界は幅が広がりました。味の幅、種類、アイディアとジャンル。送り手のメーカーの研鑽もさることながら、食べての舌や意識も大きく進化しています。好奇心とチャレンジ、よいものへの賛辞と厳しいジャッジ。どちらにも成長があって、レトルトカレー、立派な食のジャンルとなったものです。だから、冒険も大丈夫。楽しい世界になったなあ。
さて、食べましょう。
おお、スーッとやってくる山椒の風味と痺れ、きちんと効いています。役割分担がちゃんと見える使い方で、山椒の香り、風味の主張と痺れ、その中にほのかな苦味、えぐみというか面白いクセある風味が残り、変化があってとても楽しい。や〜いいねえ。こういうのはなんと言ったらいいのだろうね、頭を使う味、とでも言いましょうか。
南インド・ケララスタイルのカレーを土台として、その素直な美味しさの上に普段それほど食べつけない山椒という香辛料を和の雰囲気を残したままぶつけてやっつけている。そんな感じに思えます。山椒の小片とマスタードシードが舌に感じられるのがイヤミ、違和感なくて。
面白いという感覚のまま続く痺れと、その痺れた舌でもわかるトマトと鶏肉の旨味。いやいやいったいこれは、と首を捻りつつその面白さでスプーンを止められません。
店主の顔を知っているだけに思わずニヤリと笑みが出ます。スペーススパイスの代表のニヤケ顔も浮かびます。どうだ、参ったか、と言っているイメージがね、浮かぶんです(笑)うーん、レトルトまでこうしてしまうか塚本シェフ。
塚本店主のスタイル、ここに極まれり、であるね。まったく素晴らしい。
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