すこしまえに桃をいに塩山、笛吹、甲府と回り、足を伸ばして白州まで行った日があったんですよ。それで、もう一歩足を伸ばしたらたどりついちゃいました。
カレーですよ。
わたしにとってのスーパーマーケットの特別なお店がいくつかあるんですが。たとえばオーケーストアはもう絶対的ポジションで日常に欠かせないんです。地方に行って、例えば山梨あたりでオギノは大事。キャンプの味方です。そんな中でも特別なのが、
「ツルヤ」
軽井沢の旗艦店は夏の終わりの週末ともなると別荘から帰る客が寄ってカート2台、カゴ4つ分を満タンにして帰ると言われる軽井沢きってのスーパーマーケット。わたしも大好きなのです。
で、なかなか県外で展開していなかったツルヤがだんだん県境の端までやってきてくれて群馬、山梨あたりから手が届く距離になりつつあるんですよね。うれしいなあ。
定評あるツルヤの冷凍食品の中から、
「冷凍ビーフカレー」
を買ってきました。湯煎するだけの簡単調理です。
レトルトよりも製造過程でずっと味を決めやすい、意図した味に着地しやすいのが冷凍のカレーの特徴。さて、どんな感じかな。
カレーソースはトマトが強い欧風という感じに着地させてありました。ハヤシライス似という感もあるね。辛さはきちんとあって、これは好ましいです。逆にこれがないとハヤシなのかカレーなのかはっきりしなくなってしまうからね。
優等生だけどきちんと個性もある味で、納得できます。
食べ進めるとはじめのインパクトのなさは消えてゆきどんどん美味しくなってくるこの不思議。スプーンが進むごとに次のスプーンを求める時間が短くなるんです。おいしい。
お肉、うまいな。冷凍ならではだろうかね。たっぷり煮込んだとか高級なよいお肉とかではないんですけど愚直な感じの普通の肉がちゃんと満足いく分入っていて、どうも心地よい。これも好感を持てます。こういうのがいいんだよ。
総合的に見ると先程の「ピリ辛のハヤシライス」感はありますけどそれがいい方に働いて満足感をくれる良カレーです。奇を衒わず流行に流されず、正しく美味しいカレーライスとしたのがさすがツルヤだと感心しました。
冷凍物のスーパーマーケットオリジナル。いいねえ。