千葉県野田市、川を挟んで向こう側は茨城坂東市。どちらもこの付近、パキスタンの人が多い印象があります。パキスタン料理のレストランが多いから。
カレーですよ。
千葉県野田市のパキスタン料理のレストラン「ハンディ」は一部筋の人々からは有名なお店です。わたしも好きなお店ですよ。その「ハンディ」から利根川一本挟んだ向こう側。こちらもパキスタンレストランが多い地域なんだよね。むしろこっち側、茨城の方がムスリムコミュニティが多い気がしています。
「チャスカ」
というお店ははそんな立地に位置しています。
利根川、芽吹橋のそばにあるこのお店は、よーく見ると焼肉店の居抜きなのがわかります。
時間は16時、よくもまあやっててくれた。ありがたいことです。昼メシ難民になりがちなわたしです。大いに助けられます。ありがとね。
店内、焼肉店でお馴染みのロースターがビルトインされたテーブルが並んでいました。そこを塞いでカスタマーセットをおいてあって、それをじっとみているうちにここが元焼肉店であったことがよくわかりました。店の作りなんかもいかにもです。
テーブルのコンロを生かした面白い料理なんて出してくれれば人気が出るんじゃなかろうか、なんてことも思います。ケバブとかそういうものをマリネ調理と下焼きだけしてテーブルで焼いたりね。なんか画期的なお店になりそう。
あとでGoogle mapで見るとストリートビューに旧店舗である炭火焼肉アリランの写真がありました。
店にはコックさんが一人だけ。これが面白いコックさんだったんです。まあお客はいない時間帯だろうし従業員だってそりゃあ彼一人であろう時間帯の16時。
「ブッフェは?」と聞くと「15ジマデ」と返ってきました。まあそうだろうね、想定内です。では、グランドメニューからさがしましょう。お、好物の甘いカブリプラオあるじゃないか。
「これください。カブリプラオ」と注文。「イマ、ナイ」とニヤニヤ。じゃあ「マトンプラオは」「イマデキナイ」おやおや(笑)
どうやらメインのコックさんがいないのか、それとも面倒くさいのか(笑)いや、いいのいいの、この時間でメシ食わせてもらえるならなんでもいいわけです。
「じゃあマトンビリヤニ」「ノー。チキンガイイ」ってそれチキンビリヤニの出来合いしかいまないってことだろ(笑)もしかしてきみのまかないもそれか、チキンビリヤニか(笑)いやいや憎めない笑顔のコックさん。いいよいいよ、あるものちょうだい。でもさっきマトンビリヤニもあるって言ったじゃん(笑)
こういうやりとりがあるからこそ楽しいアジア料理のお店です。楽しませてもらっちゃったよ。
そして出てきたのがこの、
「チキンビリヤニ」
ものすごい大量です。ビリヤニはどこに行っても日本人にとっては多めに出てくるものなんですが(大体2人前とか)ここのはずば抜けて多いぞ。これ3人前か。
さっきのやりとりで悪いなと思ったからか、とにかく盛りがいいんです。
まったく食べ切れる気がしないのでさっさと半分に分けて袋詰めします。こんなこともあろうかとクルマのダッシュボードにはジップロックが常時、密かに積み込まれているのですよ。
チキンビリヤニ、うまいなあ。かなり香りが強くて、がっちりとスパイスを香らせてくる作りです。こりゃあいいものだ。うまいなあ。樹皮系の香りが香ばしく、カルダモンが甘くよい香り。辛さもどっしりと土台にあって、ライタと合わせてやると、どんどんスプーンが進んでしまいます。初めに弱音を吐いたんですけど結構するすると食べられてしまったよ。
とはいえやっぱり全部は無理。一人ではかなわないですって。予定通りジップロックに詰め込んで正解でありあました。
ふと思ったんですが、山行き、キャンプ行き、車中泊、その行きがけにレストランに立ち寄りランチでビリヤニを食べて、半分残しておいてちょっと面白いレトルトなど付け合わせグレイヴィに用意しておけば便利でよいのではないかしら。そろそろ涼しくなるし。
どうかなあ、いいでしょ、いいよね。
ビリヤニキャンプ、今度やってみようっと。