ちょっと変わった場所にあるお店。駅からは15分とちょいと離れています。14号を越えて海方面。住宅街に忽然とあります。他に店はあまりないような場所でした。
カレーですよ。
船橋界隈でお店を探している時に偶然見つけました。
どうやらネパール料理店の様子。
ちょっと面白そうなスクティチャーハンとかチキンサデコチャーハンなんてのがメニューにあって、こりゃ気になるじゃないですか。
そんなこんなで、
「サパナーズキュイジーヌ」
入ってみることにしました。
が、しかし。そこら辺は「ディナーメニュー」でした。ああーそうかあ、そうだよねえ。ちょいとランチじゃめんどくさいもんねえ。
ちょっとコックさんに聞いてくるよ、とネパール美人のホール担当が聞いてくれました。コックさんは「時間かかるけど作れるよ」って。いやいやなんか申し訳ないので遠慮しましょう。ちゃんと夜きてたのむからね。
ランチメニューからシンプルな、
「カレーライスセット」
を選びます。
チキンカレーとしました。うっかり見落としてて、野菜カレーにすれば良かったとちょっと後悔。初めてのインドア大陸周辺国食堂では大体野菜カレーか豆カレーにするとハズレがないんです。(たまにハズレもある)コックさんが賄いにすることが多いはずのジャンルなので。覚えておいて損のないTipsです。
とはいえ多分こういうメニューの中ではチキンがスタンダードなのだろうと思い直し、このお店の普通を確かめたくなったのもあります。
そう、わかっているよお。こういうカレーなのだよ。超クリーミーグレイヴィ。
カレー業界で生きる者としてこういうのはどうかと思っていた時期もあったけど、こういうのは結局のところ問答無用にうまいんだよね。みんなが好きなんであるよ。だからいいじゃん。
なんかすんごい量で驚かされました。日本のカレーライスはまさにこういう感じの分量と配分でくるのがスタンダードですが(これはそれよりもだいぶん多いけど)、インドやネパールのカレー的なものはもっと少なめに用意されますよね。ナーンやチャパティにディップしたり、ごはんと合わせるときはよく混ぜたりするからあれで足りるわけです。日本ではお客さんがそれを知らずに「カレーが少ない」とかいうから(食べればわかるはずなのにイメージに引っ張られて混乱してるんでしょう)こういう配分と量に進化してきたんだと思います。
あまじょっぱいねえ。このあまじょっぱさというやつに抵抗できる舌の日本人は多くないと思っています。なんというのかな、普通にニッポンのカレーライスを食べている気分にさせられるんだよね。チキンは塩味で味付けされた別調理のもので、これがまた「普通に」うまい。普通にうまいというのが尊いのだと最近気がつきました。
ちゃんと絡むかどうかは置いておいてこのカレーソース、グレイヴィ、いや、カレールウ。思うに串団子に合わせたら良さそうだ、なんてバカなことを思ったりね。そういうのもありだと思わせるあまじょっぱと粘度なんだよ。
なんというのか、最近こういうものに寛容になったなあ。というより、これ、いいものなんじゃないか、と思っているんです。
だって、みんなが好きな美味しいものはいいものに決まってるもん。