相変わらずの行列に驚いた新宿御苑のカレー店。衰えのない集客です。たいしたものだなあ。
カレーですよ。
ちょっとご無沙汰で、久しぶりにやってきたんですが長くやっている店が元気だとこちらもうれしくなる、ほっとする。そういうとこあります。
とにかくきちんと個性があって安定した味を淡々と送り出してくれるありがたくも偉大なお店が、世界堂の向かい側の路地にある、
「草枕」
だからこその行列だよねえ。
こんなに久しぶりになっていても食べると「そうそう、この味だよ」となるのです。それはつまりきちんと記憶に残る味と香り、ということです。
実はちょいと膝を痛めておりまして、行列はやめておくかなあ、と引き返そうと思ったんですが、たかが1フロアとはいえせっかく階段上がっちゃったしなあ、どうしよっかなあ。なんて考えていたタイミングでざくっとお客の入れ替わりあり。助かったよ。13時ちょい過ぎという時間も良かったみたいです。
注文はだいたいいつも決まっており、さっさとメニューを見ずに頼めるんですが、久しぶりなので確認のためにメニューを眺めたりします。そういうのも楽しい。
「海老とプチトマト」
といつも通り決めている注文を。これをこの日は辛さ2番(辛口)、大盛り(ごはん350g)、それにラッシー。当日、人間ドックでバリウムを飲んだあとだったので辛さを控えめにして、いつも必ず頼む発酵バターはなんとなくやめておきました。まあ、気休めであるよ。
窓の外が見える良い席に案内してもらえてちょっとうれしい。
さて、カレーだよ。
そうそう、これこれ。ひと口食べると相変わらず良いカレーであることを改めて思い知るんです。クローブやカルダモンが強く香り、ほどほどのタマネギ焙煎でフレッシュな味わい。これがいいんだよ。これだ、いい、これだなあ。
エビ、相変わらずちゃんとしています。きちんとプリッとしていて下味の塩加減もよくて気分がいいです。
プチトマトはちゃんとつぶして食べると一体感が出てくるのでぜひごはんの上でつぶしてみるといいよ。爽やかさアップ、なのです。
改めてよくできた良カレーで、強いスパイスの香りが特徴的ですが、それが心地よく、口の中での香りの収まりもいのです。意図して立ち上がる香りに個性と設計を感じます。惚れ込む人が多いの、わかるなあ。
あかくない、甘めの福神漬けというのがまだよくてね、カレーの個性とちゃんと重なって融合するバランス、コンビネーションが心地よい。ちゃんとこういうところまで行き届いています。
ラッシーは思うよりも甘さ控えめで今風。ひさしぶりに堪能したなあ。
店内、スタッフさんが6人!多いなあ。そうね、でも昼ピークだったらこれだけの繁盛店、お客さんにストレスを与えずに回すにはこの人数必要かも。行列管理もあるしね。
あと、良き伝統でここで修行してる若者も多いので、そういうのもあるのかしら。
価値のあるカレーが新宿御苑そばで待っています。ありがたいな。