カレーですよ5184(北柏 洋菜亭サァティーラブ)カシミールハンバーグという驚き。

年末の北柏駅でかしわカレー図鑑の波木編集長と待ち合わせ。しばし年末の長めのおしゃべりです。実りある時間でした。

 

 

カレーですよ。

 

 

それで、波木編集長が紹介してくれて入ったお店がなかなかにおもしろかったんです。

北柏駅の駅前にあるんですが、駅の改札(2階)をでた跨線橋の上からその大きな建物が丸見え。他に高い建物がそれほどない北柏駅のランドマークという趣です。

看板、大きく出ているなあ。お店は1階部分です。

お店に近づくと入り口のコーヒーメーカーの行灯や蝋細工のサンプルが目に入って懐かしい雰囲気。昔の喫茶風とでもいいましょうか。入ってすぐのレジ脇には洋菓子の冷蔵ショーケースがあったりしてこれまたいい。

店内の雰囲気も含めて、地元民の支持高い良店というのがよくわかる洋食レストランです。いいですねえ、この感じ。

名前を、

 

「洋菜亭 サァティーラブ」

 

といいます。

ハンバーグやフライものにドリア、グラタン、スパゲッティ。鉄火丼に天丼、親子丼まであるバラエティ豊かなお好み食堂的なメニュー展開、いちばん種類があるメインジャンルがハンバーグです。

それで実は、カレーがおもしろいの。定番のジャパニーズクラシックスタイルカレーは洋食屋さんですから当然あるんですが、実はカシミールカレーあり、なのです。よしよし柏とくればこうこなくっちゃだよねえ。そうだよねえ。おもしろくなってきたぞ。

それで、おもしろいぞ、いいぞいいぞとか思ってたら、もっと面白かいメニューがありました。

 

「カシミールハンバーグ」

 

なんだそれすごいぞ。驚いて二度見して、一瞬の躊躇いもなく注文です。そんなの食べないとダメに決まってる。でしょ?そしてこの「カシミールハンバーグ」が実に良いものだったのです。

ハンバーグがやってきて改めてなるほど、この手があったかと膝を打ったんです。

カシミールハンバーグ、まずはハンバーグがちゃんとしてるんです。昔風の細かめに引いた挽肉でつなぎは少なめのしっかりハンバーグ。ちゃんとしっかりおいしいもの。コレいい。好みです。

それで、たとえばデリーでは絶対できない、やらない。ですよね、これは(アトリエデリーならもしかして)。ボンベイでもやっぱりやらないでしょう。カレー専門店ではやりづらいメニューだと思うんです。特にこのカシミールというカレーのアレンジ、やりづらいと思う。確立された味があって主役級で主張が大きくて。アレンジカシミールはちょっとハードル高いと思うんです。お店が許しても長年のファンが許さない、的なところもあるかもしれません。

でもここではアリなのですよ。たぶんカレー専門店ではないことと、しかし柏という立地でカシミールカレーが思いのほか地元に根付いていることがあるから。そこら辺があっての成立。柏という街の懐の深さを感じます。

ハンバーグがメインとなっており、カシミールカレーソースは添えてあるだけ。それがいいんです。カシミールを準主役にするこの贅沢さ。これをハンバーグソースとして使うわけです。

ハンバーグをカットして小鉢のカシミールに沈めてやって、食べる。ああこれ、いい。すごくいい。すごくおいしいじゃないか!新鮮なやり方だなあ。お次は目玉焼きをざぶん。ああ〜これもいい。カシミールがマイルドになります。なるほどなあ。これはこれは。

ごはんにかけると辛さ際立ち汗が止まらなくなるあの激辛カレー。ハンバーグのつけだれにすると強くからみすぎず辛さが穏やかになるんですよ。あと、柏の地のカシミールは現在の湯島と分岐したタイミングから、昔の湯島の昭和カシミールの流れになっているからエッヂがすこしだけやわらかい感があります。なるほどなるほどこれは具合いいじゃない。

カシミールカレーというものの可能性が広がる感がありました。驚いたなあ。

 

かしわカレー図鑑の波木編集長とふたり、カシミール界隈のおしゃべりにはなが咲きました。