カレーですよ5266(市川原木 周記食府)王道カレー炒飯。

少し前に行って思わず脱帽の実力店。まさかのコーナンのフードコートでパワフルな本物のシンガポール料理に出会ったのであるよ。

 

 

カレーですよ。

 

 

前回、海南鶏飯専門店勘違い事件の続きの今日なんであります。

フードコートの入り口に表記があった「海南鶏飯」のお店と思しき場所。なぜだか壁でふさがっており、ああこりゃあフードコートじゃむずかしいメニュー、ジャンルという事で撤退したのだろうと勘違い。実は看板がかかったその壁は別店舗ではなく隣のお店の続きになっててそこが当該店であった、という勘違い事件でした。我ながらがっかりだ。

さてそんなドタバタからすでに2回目となった、

 

「周記食府」

 

というこのお店。この屋号ににうっかりしたんだよね。中華料理店としてスルーしたわたし痛恨のミスであるよ。民族多様性を持つ国家、中国系、インド系(タミルの人が多い)、マレー系と大きく分けて3つの柱を持つ国シンガポール。一番人口の多い華人たちのやっているお店の店名は当然漢字表記になりましょう。そういう勘違い。

さてここ「周記食府」のメニューが実に面白いんです。ニッポン中華料理屋的定食も多く、これはニッポンのイチカワでのローカライズだよね。それに本家のラクサ、ホッケンミー、バクテー、ナシゴレンとならぶシンガポールメニュー。これが混在するおもしろさ。気がつけば向かい側に別の「周記食府」が出来ていました。こちらは麺類を専門としている様子。ははあ、ますます面白くなっているじゃない。

このあいだ見て気になっていた、

 

「牛肉カレー炒飯」

 

を注文することに。多分これはベタな日本中華だと想像しました。うん、正解。前回食べたのは「サンバルチャーハン」で、なんだか炒飯を続けて食べているなあ。好きなんだけどね、炒飯。

前回同様、強火の火の入り感じるパリッと仕立ての背筋の伸びる正しき炒飯でいい感じ。レタス炒飯が土台となっている様子です。そこにカレー粉まぶしという風情のひと皿でした。

カレー粉のざらりとした食感が舌に残るのもらしくていいね、こういうのでいいんだよ。当然その分だけスパイシー。なのでただ辛いのではなくミックス香辛料からいのです。それ以上でも以下でもないというお味。実はこういうのなかなか尊いと思う。

大陸の人々や華僑の人々のカレー粉の捉え方は「調味料の一種」なのです。カレーを作るためのものではなく、カレー風味をつけるための調味料なわけであるよ。だからこれでいい、これが正しい。そうやって正しく作るとカレー粉まぶし炒飯ができるわけです。必然だね、そして悪くない。

前回もついてきた搾菜、やはり旨いなあ。あまじょっぱい味付けでね、ドライに仕上がったチャーハンによく合うんだよ。卵スープも正しくスタンダードで納得がいく味。満足です。

 

 

ここには「これでいい」があるねえ。それで、シンガポールメニューのほうには「これがいい」がある。いいじゃないですか、その感じ。