なんとなくカフェにたどり着いたんであります。たまたま通りかかった千葉の超ローカル県道脇に「酒蔵カフェ」という看板を見つけたのがきっかけ。
カレーなしよ。
蔵元にカフェを作った感じであましょうか。ちょいとのぞいてみたくなるよね。ハンドルをこじって矢印が指し示すますます細い道へ。たどり着いてみれば、なるほどそうか、「きのえね」って千葉であったか。きのえねは醸造元の名前じゃなくてレーベルなのか。
そっかそっか。「甲子政宗 / きのえねまさむね」でお馴染みの
「飯沼本家」
だね。むかしむかし、子供の頃にたしかラジオだったと記憶していますが、きのえねまさむね、きのえねまさむね、と甲子政宗を何回か繰り返すコマーシャルが印象的でおぼえてます。子供だったので「きのえねまさむね」とはいったいなんなのか、と疑問に思っていました。
「きのえねまさむね」は漢字で書くと「甲子政宗」です。あ、そうか。はじめてわかった。きのえねの紋。ねずみとかめのかわいいあのマークは「甲」と「子」か。十二支の亀とねずみなんだね。新しいロゴは2023年春にリニューアルをしたようです。良いデザインです。
「飯沼本家」なかなか面白い取り組みをしているのを知りました。もちろん日本酒の醸造、蔵元という本業はブラさずに、しかしアップデートがあるんです。直売所やカフェスペース、食事処などはよくある施設だけど、なんとグランピング施設を敷地内に併設。これはおもしろいねえ。
つまり、酒蔵はどこもそれなりに駅などの公共交通機関で行くのには少し大変な場所にあるでしょ。必然的に車でいくことになるわけですが、肝心のお父さんが試飲できない、などなかなかに難しい。そこで「では、このグランピング施設で一晩、ゆっくりとお楽しみください。レストランもありますよ。テントのあるデッキでバーベキューもご用意できます」と至れり尽くせり。これはずいぶんいいのではないかしら。
果樹園などもやっているそうで、自家製のブルーベリーなども食べられる、買える、いいねいいね。
さて、カフェです。
「きのえねまがり家」
という建物は物販とカフェになっていました。4組ほどが入れる小さなスペースなんですがなかなかに快適。
わたしは席の空きの都合で小上がりに。あらうれしい。
のんびりできていい気分です。
アイスクリームとカフェオレを頼みました。
カフェオレはマシンで抽出。素早く出てくるのでちょいと色気がないけど十分です。いや、上出来だよ。お安いのだもの。
アイス、よかったなあ。メニューをあまりよく読まずに注文しちゃったんですが、酒粕アイスでありました。これがどうも実に美味しいものでね。そこに同じく自家製のブルーベリーが乗っているんです。この組み合わせもかなりいいんだよ。これはなかなかに満足感が高いなあ。そして両方で700円ちょっと破格。得した気分です。
実は、カレーがあるらしいのですよ。ホームページにカレーの写真があったりそこに「蔵人の賄いカレー」という名前の表記があったので、ワクワクしてたんですが、食事メニューは当日うどんだけだった様子。
カレーですよ。にはならんかったなあ。カレーなしよ。
残念ではあったんですが致し方なし。
またのチャンスを狙おうっと。