年末に短い旅をしました。ひとりです。夏に行った愛媛・今治の旅と繋がっています。SNSで道中を投稿するかな、と思っていたのですがそれほどたくさんの投稿はしなかったので大幅加筆。ブログとしてまとめました。SNSのテキストもいっこだけだけどそのまま載せようかな。
【旅のメモ】そもそも。
すごい場所に立たせていただいたのです。見物人を決め込むつもりが演者側、見られる側の列に場所をいただいてしまったのです。おどろいた。
夏頃であったはず。旅行に出かけました。愛媛県、今治に大事な人から譲っていただいたクルマを取りにいくというミッション。大変に楽しく、心に残る時間となったのです。気持ちを寄せてくださるご家族の皆さんがもう本当に大好きになってね。別れがたかったな。
【コラム】夏の旅のメモ 前編 今治にクルマを受け取りに行く旅。
【コラム】夏の旅のメモ 後編 今治にクルマを受け取りに行く旅。
さて、行きは飛行機、帰りは自動車旅行。せっかく本州を1/3ほど走るわけだから途中、なんとしても立ち寄りたい場所があったんです。桑名、ヤマモリ株式会社の本社。長いお付き合いの三林会長にお会いしたかった。これまた大変な歓待を受け、この数日間の旅は生涯忘れられないものになりました。
【旅のメモ】ヤマモリ、三林会長のお誘い。
その後、立ち寄ったことへのお礼のメッセージを三林会長からいただいて(もてなしていただいたのはこちらの方であるにもかかわらず、だよ)。そのなかに「30年以上にわたり毎年12月28日に執り行われる伊勢醤油の神宮奉納、お時間許せばご参加ください。」というお言葉。
去年、今年と家族に不幸がありました。義母は寒くなる時期まで病と闘っており、それがあって各種遠出のお誘いは控えていたのですが、彼女は11月にその戦いを終え、わたしの身の回りも少し静かになっていました。それで49日を過ぎるタイミングでもあり、うちの奥さんからも行ってこいと背中を押されて伊勢に向かったのです。お義母さんも笑って見送ってくれたとおもうんだ。
【旅のメモ】あらためて、出発。
27日の未明に錦糸町ランプを上り東名高速へ。深夜割に滑り込みました。去年末は曜日の関係で12月27日の午後からはもう帰省渋滞が予想されたので、その先手を打ったというはなし。作戦は功を奏し東名は通常通りのクルマの数。よしよし、よかったよ。
いつも通りトラックの職人仕事に車速を合わせてやれば楽々のクルーズです。今回車中泊を見越してバモスを選んだので、メルセデスA180Sのティプトロプラス(クルーズコントロール)が恋しかったのだけが心残り。あれ、よくできてて楽だよねえ。
【SNS投稿】
深夜の都市間高速道路を走っていると、まるで自分が大きな生き物の血液になったような気分になる。上り車線は多分動脈流。たくさん走っているトレーラーの後ろについて、おとなしく流れに合わせて流れて行く。心が穏やかになってゆく。運転のリズムというよりもその流れの中に身を委ねる感じ。
さて、深夜割に滑り込めたのでひと安心でまずは海老名SAで少し仮眠。超深夜でありJB’は開いているわけもなく。でもやっぱりみにいっちゃうよね。よいおみせだから。
その後愛鷹PAで休憩したりしながらだらだらとむりなく進みます。快適な高速道路移動。バモス、意外や頼もしい。由比PAで夜明けとなりました。ひさしぶりに日の出が見られたなあ。海沿いの風はピリッと寒くて塩辛い。とても気分がいい。
からだを少し伸ばしてやってうとうとしながら寝っ転がって休み、そののち新東名へ。うしろで目一杯体を伸ばしてダラダラできるのでバモスで正解だったなあ。時間がなければメルセデスでびゅーんとイッキに、だったけどね。選択肢があるって贅沢だわ。
掛川PAで早々に開いたお土産店にて清水もつカレーの缶を入手。動画のネタも拾うんであるよ。天神屋があったのはなあ、うーん、寄りたかったなあ。しぞーかおでんが食べられるんだよ、イートインで。いいなあ。我慢だなあ、食べると眠くなるからなあ。
【旅のメモ】地上に戻る。
9時くらいに新磐田を降りて一般道へ。ここからあとは19時投宿の津の商人宿まで自由時間というわけです。のんびりいくことにしようね。そう、下道をゆかねばカレーにありつけないわけであるぞ。
JAとファミリーマートがくっついてやっている「宮の市」手頃なサイズのイチゴのパックを買ってつまみながら進みます。ああ、しあわせ。
地図を見て思い出しました。そっか、界隈天竜川沿いではないか。だったら天竜浜名湖線の二俣川駅に立ち寄らねばね。いわゆる第三村であります。ひとしきり電車(天竜浜名湖線は気動車であったか)の写真を撮って満足。
都内にはあまりない100円ショップの「レモン」で懸案事項、ハインツのバルサミコケチャップを発見して小躍り、3個購入。こういう日常と非日常の境目あたりをフラフラと行ったり来たりするダラダラ旅が好きなのよ。
そんなことをやっているうちに昼時になりました。ちと早いけど11時、まずはと浜松細江のハンバーガーレストラン「モリズバーガー」へ。あの静岡さわやかの元商品開発責任者がやっているお店。すごい美味しかったんだよ。
カレーなしよ(浜松細江 モリズバーガー)「炭焼きレストランさわやか」元商品開発責任者のシェフの店。
そしてまた移動。やっていないのは知っていましたが、予約がなければ店が開かないのは知っていたんですが、通りがかりというのもあって浜松のカレー店「ボンベイ庵」も見に行ったよ。
小高い丘というか小さな山の峠越え的位置にある店。
カレーマニアならあのひと、水野仁輔氏のカレー人生を決めた店として名前を知っているかもしれない。
無人販売のお店でみかんを買ってみたりしながら(これおいしかった!)クルマを進めていきます。そうそう、この日カレーがまだだったよ。
カレーですよ5372(浜松 ちゃこカレー)やきそばとカレーライス相盛り。
小さなお店で「ダブルカレー(やきそばとカレーライス)」なんてのを食します。ああ、お腹いっぱい。
【旅のメモ】寄り道切り上げ、再び高速へ。
刈谷あたりまで行き当たりばったりに西へハンドルを向けていたんですが、ぼちぼちとチェックインの時間が気になってきます。そんでは高速に上がることにしましょう。名古屋市街を高速道路でパスして進みます。いや、名古屋も引っかかっちゃう場所、お店多いからね。
大山田PAのローソンで「味仙名古屋駅店」監修のにんにくチャーハンのおにぎりなんてのを買ってみたりして、急いでいる割には相変わらずダラダラと。そうやって津に辿り着きました。
【旅のメモ】投宿。
宿は
「旅館 若草」
実に渋い。渋いなあ。好みの投宿先です。うんうん、こういうとこが好き。昨今都市部のビジネスホテルが頭を傾げるほど高額かつ予約が取れなくなっているので名古屋も伊勢もやめておいて伊勢から1時間の津に宿を求めた、というわけです。
あとほら、年末年始価格なんてのもあるしね。ひやりとするわよあの値段。そんな中で格安で尚且つ畳敷の宿を発見してニヤニヤと予約したのでした。こういう宿が好きなんだよ。三文文筆家には実に似合いの背景だと思うよ。それを楽しむのです。貧乏文豪の風情であるぞ。
で、すべった。せっかくの津でカレーにありつけずという事態。
宿に荷物を放り出し、津に来たら是非行ってみたかったお店に急ぎ到着。が、灯りが消えている。えええ!うーん、もう終わっているではないですか。なんで?ラストオーダーまでまだ1時間もあるはずなのに。年末だから忘年会貸切などで早めに終了したか。それとも地方でよくある早仕舞いか。「東洋軒」の本店です。あの東洋軒の本店は津にあるのです。例の黒いカレー、本店で食べたかったのになあ。残念、、、
そんなこんなでインターそばの「すき家」まで引き返して「いくらマグロたたき丼」を買って帰ります。翌日その話しを伊勢醤油本舗の上野毛戸社長にしたらなんとかわいそうに、という顔をされてしまったのですが(笑)本人は結構満足だったんであるよ。食べてみたかったし、酒のつまみにもなるし。おいしかったもん。
宿の方もトイレと風呂は別ではありましたがお風呂が広くて熱くて良かったし、畳に布団というのもやはりなかなかに良いもので、ぐっすりと眠れました。宿の方も親切だったよ。また来たい。
さて、明日はいよいよ伊勢神宮入りです。