カレーなしよ(お茶の水 おにぎり天どん専門店「おにどん」)プレス発表会におじゃま。

こんなたのしい発表会はなかなかないのではないかなあ。そう思ったんです。それは熱量高いブルース佐藤氏のプレゼンテーションのこと。ロイヤルホールディングスの食に対する、レストランに対する姿勢や「てんや」のご担当のアイディアと淡々とした姿勢も寄与しているのは間違いがない、そう思いました。おにぎり天どん専門店「おにどん」の発表会に出かけた時の感想です。

 

 

カレーなしよ。

 

 

あえて言うと「らしくない」のですよ。会見とか発表会はよくお誘いをもらって出席するんですが、通り一遍のスタイルとか広報専門会社へのアウトソーシングとかで開催された時に感じる空気感、うーんと、スマートすぎるとか滞りなさすぎるとか、いや、その方がいいに決まってるんだけどね、企業さんは。明らかに違うんですよ、今回。あ、これは、と思わせるんです。試食もまだの時点、ブルース佐藤氏のプレゼンテーションの時点でもうフックがかかってきてました。高いな、熱量が高いぞ。

お誘いはブルース佐藤氏からでした。わたしは彼の仕事100%手作りハンバーガー「JB’s Tokyo」をおっかけています(笑)。今までの出店全店、グランドオープン当日に食べにいってます。鉄板の前でパティを焼きながら目が虚になってる佐藤さんをみにいくのが恒例です。それがわたしの唯一の推し活です。とにかく「野菜を食べるカレー camp」の代々木時代から彼のことが好きでたまらないんです。佐藤さんの仕事のスタイルや想い、気持ち、温度感などがどうにも心地がいいからです。

さて今回。いつもの彼の仕事「JB’s Tokyo」とは違う招待が来て戸惑いました。ロイヤルホールディングスグループの「てんや」の新業態、ファストカジュアル業態と聞きました。「おにどん」といいます。

 

おにぎり天どん専門店「おにどん」

 

はロイヤルホールディングスグループのロイヤルコントラクトサービス(株)が(株)ブルース&ブラザーズ(最高か!)との協業となる「てんや」の新業態としてスタートさせました。グランドオープンは2026年7月7日。場所はJR御茶ノ水駅直上の「エキュートエディション御茶ノ水」2階、クラフトバーガー専門店「JB’s TOKYO」と同時同時グランドオープンとなりました。「おにどん」1号店です。

「おにどん」とはなんぞや、と出かけていったわけですが「天丼にぎりました」をコンセプトに開発された新ブランド、新ジャンルでした。てんやのファストフード形態とでも呼べるもの。天丼をモダンでもっと手軽なものとしておにぎりに落とし込んだブラッシュアップがなされています。

オープンキッチンになっており、注文カウンターの目の前で次々と揚がる天ぷら。作り置きはなしで「揚げたて・握りたて」が旨です。いいね、そういうの。自分の料理が目の前で仕上がっていくってのは本当にうれしさが込み上げます。

今回「JB’s TOKYO」と横並びの「おにどん」。ホールは共用となっており広々したスペース、ガラス張りの窓際からは眼下に神田川と聖橋が見下ろせて最高なのです。ロケーションの良さと快適性、使いたくなる魅力的な場所に仕上がっていました。共有というところで女性客や子供連れ、年配の方など幅の広い客層が使いやすいスペースと感じさせます。インバウンド客などには眺めの良さをアピールできそう。

「おにどん」は「てんや」のノウハウ活かしており「天むすスタイル」に近いのではないかしら。しかし「天むす」の一言ですませてしまうにはもったいないものです。よくあるおにぎりやさん形態ではない、と強調しているのがなるほど頷けます。作り置きじゃないからね。おいしさってもんがちがう。

メニューにはメインの「おにどん」以外にも「おにどん豚汁」、天丼のたれをマリネに使った「どんタレからあげ」などもあって、自分のチョイスでさらっと済ませることもしっかりお腹いっぱいにすることもできるという幅広く手応えあるラインナップ。面白い料理だったな。

 

試食、よかった。美味しかった。

おにどんはがっちり手応えある甘辛のタレと、少ししんなりした天ぷらが実に良いんです。しんなりが大事なのよね、わたし的には。

海苔がぱりんとしていていい匂いなのも好感触。

唐揚げ、適度な甘辛は箸が進むねえ。クセなく柔らかく満足感高く。しかし唐揚げだけでお腹いっぱいにさせないポーションサイズがなるほどうまいなあ、と感じさせます。

唐揚げ屋さんじゃないからね。

豚汁は、上品。パンチがある乱暴なやつとは背中合わせの穏やかで包容力ある味でこれはいいなあ。こんにゃくのパンチ、お肉の存在感、食べていて楽しいです。「おにどん」と組み合わせるのはとてもいいね。

さすがのゴチト、、おっと。でも血脈感じてしまうのは仕方がないのです。ブルース佐藤氏が生みの親、彼の作品だからね。

漬物がずいぶん良いなあ。おいしいです。しょっぱすぎず旨み強く。サラダ感もあるけどあくまで和風。いいなこれ。

 

で、思ったのです。これはハンバーガーだな。

隣り合わせの「JB’s Tokyo」があるから余計に思うんです。ブルース佐藤氏がプロデュースしたこれは実はすごく明快なコンセプトで、日本のハンバーガーなのではないかしら。ワンハンド、そこに料理の集約。ハンバーガーならバンズ、サンドイッチならパンであり、この場合おにぎりを土台にしているわけですが、その上に提供したい全ての料理要素を集めてワンハンドで食べさせるというやり方。やはりハンバーガーだと確信します。

ブルース佐藤氏のプレゼンテーションの冒頭ですでにピンと来たんだよね。「JB’s Tokyo」のハンバーガーがあるからこそ生まれたと言ってもいいと思う。「JB’s Tokyo」のバーガーと「おにどん」が重なって見えたんだよ、ホントに。手作りでフルスクラッチ、作り置きはなしのコンセプトは「JB’s Tokyo」のスタイルそのものだもんね。

キッチンの作りにもそれが見えます。ライブ感を強く意識した、揚げ場が通路から見えるレイアウト。その横に豚汁も大鍋からスタッフがよそう画が見えます。注文をするお客さんからかぶりつきで見えるんです。期待感が高まります。そういう部分は「おいしさへの上乗せと期待感」につながるものですね。「JB’s Tokyo」、そしてあの代々木の「野菜を食べるカレー camp」から続くやり方だよ。

だからこれは見れば一目でわかるブルース佐藤氏の仕事、やり方。それが強く伝わってきます。だからうれしさが込み上げます。忙しそうにしていたが彼はこんなことをやっていたのかあ!と顔がニヤけてしまうよ。

登壇の方々のプレゼンテーションがとにかく情熱こもる面白いものでした。

ロイヤルホールディングス専務執行役員の佐々木徳久氏のプレゼンテーションからは、将来的にはこのスタイルで世界展開を視野に入れられるぞ!など感じさせるお話も聞けました。また「JB’s Tokyo」のスタイルと同じくで各店舗の所在地に合わせた「ご当地おにどん」などもいけるのでは、という発言から「おにどん」ブランドへの将来への並々ならぬ想いも伝わってきます。

開発部の山崎大八郎マネージャーは「てんや」の現場にもいらっしゃった方ですがその彼からアイディアが生まれたそう。天ぷら店の厨房は忙しいのです。揚げ置きしないわけだからピークの忙しさは大変なものがあります。忙しい中で体力を保持し空腹を素早く満たすために昔から職人がやっていたおにぎりに天ぷらを乗せて天丼だれを染み込ませたもの。これが「おにどん」誕生のきっかけとなったんです。

佐々木専務の「世界で戦える日本発のファストフードがやりたい」というはなしから始まったこの企画。てんやのノウハウでチキンバーガーなどどうかという話し。それを受けたブルース佐藤氏の試行錯誤。ライスバーガーなどの案が出たり、そこに開発の山崎氏がふともらした天ぷら店での職人の賄いがわりに天ぷらの端を乗せて天丼だれを染み込ませたおにぎりがあったという話し。そいういうものがどんどん繋がって「おにどん」が生まれました。こういうストーリーは本当に楽しいもので、人に伝えたくなります。

現代の食は、食に限らずでもあるんだけど、自分が食べているもの、身につけているもの、出かける場所、そういう諸々にストーリーが欲しいんですよね。理由を知って自分で選ぶという行為に強い価値を感じるから。「JB’s Tokyo」のハンバーガーにも「おにどん」にもそれがあります。おいしいだけではダメなのです。楽しい、面白い、理由がある、そういうものがなければ人は集まらない。背骨とストーリーを持つ製品は、強いんです。だから「おにどん」の先行きが本当に楽しみなのです。

他社の話しも飛び出しますが、例えばモスバーガー、スープストックトーキョー、そしてロイヤルホスト。チェーンレストランであり、多店舗展開の大きな組織です。しかしそこには肌の温度というのかな、人だったり魂だったりを感じさせるものを持っていると感じているのです。ロイヤルホストというレストランを抱えるロイヤルホールディングスがブルース佐藤と組みました。ブルース佐藤は妥協をしない男です。それでもロイヤルホールディングスが組んだんです。期待しないなんてあり得ないよ。

佐々木専務がブルース佐藤氏のプレゼンテーションを聴きながら大きな笑顔だったよ。これだけで十分。なぜ彼と組んだかが十分わかりました。

忖度なしだよこの記事は。

【追記】アンケートの回答を差し上げました。こんなことを書きました。

質問:おにどんのコンセプトや商品についてご感想をお聞かせください。

ブルース佐藤氏の発想力と佐々木専務の実行力を感じさせる秀逸な落とし所と感じます。ハンバーガーの原初に立ち戻ってフルスクラッチでJB’s Tokyoを作り上げ、それをハンバーガーの故郷、アメリカへの逆輸出を夢見る人物と日本のファストフードとも言えるおにぎり、そこにてんやのエッセンスという武器を持つ佐々木氏との間で生まれた化学変化はストーリーとしても秀逸、山崎マネージャーに端を発する「まかない」からという話もとてもいいですね。これらを背骨にコンシューマーに見せてやればどんどん視界がひらけていく未来を想像させます。よくあるおにぎりやさんではないというのをきちんとコンシューマーに伝える部分に成否があるかもしれません。

商品はきちんと美味しい和食として完成させてあり納得のいく内容でした。添え物で終わっていない漬物や豚汁も高い価値があると感じます。価格に驚きました。ファストフードの範囲に収めてよくがんばいると思います。ランチの選択肢としての存在感が価格で大きく上がっていると感じさせます。

古い話で恐縮ですが矢崎社長時代のロイヤルホストの記者発表にお邪魔したことがありました。そのときにうかがった「ファミレスではない。その町の1番の洋食店になりたい」「シェフがいるレストランである」「セントラルキッチンは工場ではなく大きな厨房で、そこで人の手で仕込みをする。きちんと味見をシェフがするスタイルを貫いている、バックキッチン(仕込み等)とキッチン(提供前の調理)という普通のレストランのスタイルと何ら変りない」というお話しは強く印象に残っていて、それがいまも変わっていないことを感じました。

質問:本会を通して印象に残った点や、気になった点を教えてください。

ブルース佐藤氏のプレゼンテーションを傍らで聞く佐々木専務の大きな笑顔は印象的でした。ブルース佐藤氏の自由で、しかし真摯な思いをぶちまけるようなプレゼンテーションに佐藤専務が頷きながら笑顔を見せるという画は見ているものの気持ちを動かす何かが確実にあったと思います。山崎マネージャーの淡々と語るストーリーにもうなづかされる説得力がありました。熱が伝わる一体感あるプレゼンテーションでした。そこから商品、レストランへの期待が大きく膨らむ会見でした。

質問:「おにどん」に今後期待することがあればお聞かせください。

和食のファストフードというコンセプトは過去を見てもなかなか難しいなと思います。そういうものを払拭できる可能性を感じています。世界を視野に入れるというのはいまだからこそ無理を感じません。丁寧な仕事を続けるブルース佐藤氏の想いを取りこぼさずに続いていってほしいと思います。

質問:そのほかご意見、感想、疑問点などあればお申し付けください。

大変に良い発表会でした。ロケーションの良さと佐藤氏の自由なプレゼンテーションを容認する空気も相まって穏やかさと情熱の両方をもつ時間でした。発表会を準備した皆様の努力を支持したく思います。

 

ノベルティ、いいなあ。「JB’s Tokyo」のあのパンだよこれ。「おにどん」の焼き印まで押してある!かわいいなあ。小さなトートバッグも可愛いし、ステッカーが嬉しいい!ステッカーをめちゃめちゃ集めてて、しかも勿体無くて貼れないタイプの人です。「てんやのたれ」超うれしい。これご飯にかけてそんだけで食べる。うなぎのタレだけとか、たれかけごはんとかそういうのが好きなダメな人です。