【ウェア】溶接服をキャンプの焚火ウェアにできないか?!QeeLink 溶接作業服 。

たまたま。たまたまなんですけどね。

 

Amazonを眺めていて目に飛び込んできたかっこいいレザーのシャツジャケット。

Amazonこわいよねえ。色々とこちらの深層心理を読んで(るか知らんけど)これはどうよ、これ好きだろ?と繰り出してきます。そしてこれは久しぶりに飛びついたやつ。一目惚れでした。うーん、カッコいい。

実はこれ、溶接作業のための防火作業服なのです。洋服というよりも、作業着。作業着というよりも、アーマー。そういうものです。

溶接用の皮アイテムは以前から知っていました。エプロンやマスクなど色々あって面白いんですよね。頭につけるもの以外はどれも大体皮製で、グローブやアームカバー、レッグカバーにツナギ。作業用だからそれほどいい皮は使わず、重たいものです。

子供の頃にうちの近所に溶接屋があって、それもあってかなじみがあるんですよ。わたしの生まれた東京下町、江東区界隈は木型、金型、溶接、材木などを加工する町工場が点在しており、そんな場所で金属切削で出たバネのように巻いた金属屑(すぐ手を切っちゃうんだこれが)や木型屋で出る端材(これは手にトゲが刺さるのよ)などをもらっては遊んでいました。そんな経験があるのでわたしにとっては見知っている懐かしさも感じるアイテムなのです。

とはいえ忘れていたな、こういう世界。

で、作業服、しかも牛皮のコストの安い部分を使って作られているわけです。先ほども書きましたが機能はきちんと果たすのですが作りは粗いしファッションとしてデイリーユースというものではない、そう思います。作業着屋さんやホームセンターで売られているゴワゴワの皮の耐熱手袋、あれを思い出すと大体想像がつくはずです。

えー、そう思っていたんですけど、Amazonのサムネイルに出てきたこれは、なんだかちょっと洒落ているんだよ。そう見えます。

おやおや、と思いいろいろ検討することにしたんですね。

サイズ感も、説明はあるのだけれどもうひとつわからない。ワークマン的なワークウェアサイズ、アリエクスプレスなどのアジアサイズなのかな。それともアパレルサイズなのか。考えたけど、まあすべったらさすがのAmazon。返品ができるようなので、えいやっ!といつものアパレルサイズのXL、カートに入れるボタンをクリック。そのお値段なんと6599円。おいおい、作業用グラブなどに使う安い皮とはいえフルサイズ革ジャンだぞこれは。驚いたなあ。

 

翌々日、不安を胸に荷物を受け取りました。相変わらず早いです。封を解いてみれば、なんのことはない、いいんですよ。いいじゃんこれ。それも予想より大幅にいいよ。なんてことだ。

荒っぽくはありますが、きちんとシャツとして、洋服としてのデザインが施してあります。ディティールもいいし、裾や袖などの切っぱなしも逆にこの世界観ならデザインの一部として受け入れられる。いろいろ書きましたが要するに気に入ったのです。予想を超える大満足。これはまいったなあ。

 

とはいえまず重い。重いんです。受け取った時は何が届いたか、と訝るほどの重さ。そしてニオイ。わたしはそれほど気にならないんですけど例の作業グラブと同じ程度のニオイがあの手袋の15個分ぐらいの面積から漂うわけですよ。なるほどそりゃあまあ作業着だからね。こんなもんだろう。わたしとしては気にもならないです。なにしろ焚き火で使うために手に入れたからね。

ポケット、洒落てます。腰上に左右二つあるフラップ付きポケットは、、、ではなく片方だけしかないのですがステッチは左右にあるんだよ。どういうことかと二度見すると同じ位置に表と裏に一つづつという配置で片方が内ポケットになっています。へえ、おもしろい。一枚皮のシャツジャケットだからステッチは表裏どちらも外に出る、というわけだね。万が一の時は内側にあった方がよいものを収納というわけだ。なるほど考えられています。

襟元はスタンディングさせて上までぴったりとしめられます。これも火花から首筋をカバーする安全対策。機能の一部です。

フロントボタンは全てスナップボタンになっていて、スナップボタンとスナップボタンの間にベルクロテープ(面ファスナー)が配され、屈んだときや体を捻ったときにできるスナップボタン間の隙間を閉じてこちらも火の粉が入らないようになっています。徹底していますね。

機能性の服でこういうディティールを見てゆくと趣味心、男心をくすぐられて所有するうれしさが倍増します。たまらんです。

袖口も同じくスナップボタンで調整できるディティールが施してあります。これはぴったり閉じるためにリブ編みをつかう、とかではなく作業用の革手袋の長いものが必須なのでそのなかにちゃんと袖が入るようにばたつかないよう、スナップで閉じる感じですね。

袖の左右にペンホルダーポケット、脇にはウェストを絞るタブまでつくのが素晴らしい。

襟や袖、裾はきりっぱなし。皮だからね、それでいいし、そういうのがかっこいい。

とにかくそれら機能を持ったディティール、皮の色チョイス、デザイン。ここらへんが作業着、溶接服という括りの中で奇跡的なバランスをとってこのなかなかにカッコいいレザーのシャツジャケットに結実しています。うーん、これはいい買い物だったなあ。すごく気に入っています。

このあいだは山に入った時に、まあガスコンロですから全く必要なかったんですが、持っていってきてみました。フィールドで映えるオレンジという色と紅葉の赤がよく似合って、こりゃあ冬の間は必ずアウトドアに出る時にクルマに積んでおこうと決めました。

 

なんか、これなら街着で行けるんじゃないかな。電車乗ったらにおうと思うけど。

でも街でカッコよく着てみたいな。きょう、着て出ようかな。