カレーですよ4651(レトルト シバ チキンカレー)店内製造レトルトの凄み。

少し前、取材でお邪魔した千葉・稲毛。柴崎シェフと長話しができて、いうことのない満足感を得たのでした。大変幸せ。

 

 

カレーですよ。

 

 

なにしろどうにも間の悪いわたし。ついつい繁忙時間帯にお邪魔しては柴崎シェフとスタッフの皆さんに毎度毎度お手間を取らせてしまっていた。そのお手間をかけずにたくさんのお話を聞いて大満足、すごくうれしかったなあ

いや、実はその日も柴崎シェフのご家族にお気遣いをいただいてのシェフ独占という形になってご迷惑をおかけしてしまった。なんだろう。何かの相性が悪いのか。いや、わたしの片想いが過ぎるのだとおもいます(笑)大好きなんですよね。

稲毛の

 

「カレーレストラン シバ」

 

その時に見かけて驚いたシバのオリジナルレトルトカレー。

「あれっ!柴崎さん、レトルトカレーなんてやってらっしゃったんですか?」

と驚いて聞いてみると、ニヤリと笑って厨房に手招きされました。

なんと、コンパクトな筐体のレトルトパウチ加工機が。うむ〜ん、自店舗製造業であったか!これにはあいた口が塞がらなかったですよ。なんとまあ機材導入か。完全自製のレトルトカレーなわけですよ。すごいよこれは。

 

冷凍は本当にいろいろなお店がやるようになりましたがレトルトはなかなかハードルが高い。基本工場に出して作ってもらうものですからね。ロットもコストもなかなかに大変です。自社に機械導入はこれまた高額な機械ですからもっと大変。柴崎さん、やるなあ。

いろいろ面白い聞かせていただいたんですが、そこは割愛。柴崎シェフと、わたしだけの秘密です。

で、柴崎シェフ謹製のレトルトカレーは現在4種類あります。取材のその日、迷いながら2種を購入すると、柴崎シェフが気を利かせてくださり残りの2種もプレゼントしてくださったんですよ!無念、初めから迷わずさっさと4種購入すればよかった!お気遣いありがとうございます。すみません。

さておき、シバのレトルトカレーです。実食。まずは、

 

「チキンカレー」

 

を食べることとしました。

シバの定番メニューとして長い歴史を持つチキンカレーです。これがとても楽しかったんだ。

香り。香りです。

香りというのはなんと面白いものだろう、と感じます。ほかの方から比べればたいして通っていないわたしなわけですが、シバのカレーのこの匂い。このレトルトにはちゃんとあの香りが封じ込めてあるのがわかるんです。店に入った時の匂い、あれがそのままなんですよ。すげえなこれ。ああ、これはまいった。これには感激させられます。そのままなのですよ。唸ったまま手が止まって固まってしまいます。

そしてこのチキンカレーがシバの筆頭メニューであるということもよくわかるんです。何しろ店に入った時の匂いなのだからね。

皿に広げる前からこれだけ揺さぶられてしまったよ。

封を切って皿に開けた時の感激はなかなかのものでした。今度はビジュアル、ね。さらさらで、たまねぎみじんがふるふると流れ出すこの感じ。うーん、メーカー生産のレトルトにはない世界観だこれ。店そのものという感覚が強くあります。これだ、これだ、店のあのまんまじゃないの。ソースポットの底にタマネギが残るあの感じ。あれがそのまま入っています。いや、すごい。

さて、ごはんにかけてみましょう。さらさらカレーのお楽しみがやって来ます。うっかりしているとカレーソース、ごはんの下全体に知らぬ間に回っているあれ。さらさらのカレーならではです。そしてタマネギ部分だけが皿の上、ごはんの上に残されるやつ。あれだね。あの楽しみがあるね。ああ、いいねえ。なかなかレトルトではこうならないもんね。

口にスプーンを運ぶと旨味、苦味、甘味と次々やってきて、後味には苦味が少し残って次のスプーンが待ち遠しくなる感じ。ああ、うまいなあ。チキンはちゃんとかみごたえがあって、そのかみごたえの向こうから旨さがやってくる。うんうん、ちゃんとしているなあ。

ごはんがすこし不足していたためジャガイモを付け合わせたんですが、あれはあれで個性を持つ食材なので貴兄におかれましては炊飯を怠らぬよう推奨したいわけです。あわせるならごはんがいいよ、やっぱり。

しかし、うん、なるほど。これはシバの味そのものだね。当たり前です。なにしろ自製、それはつまり柴崎シェフが自ら腕を振るい、完成させたその料理そのものが袋に入っているのだから。本当の意味での、純粋な意味での柴崎シェフのレトルトカレーなのですよ。こんなのなかなかないぞ。

ちょっと凄みのようなものを感じるよいものでした。レトルトという範囲のものではないな、これは。たしかに規格基準のレトルトであってしかし、レトルトではないのだと思う、これは。

レトルトパウチという形を取ってはいますが、そうではなくて、そこではなくて。便利でいつでも食べられるあれではなくてね。

店から自宅に持ち帰る方便としての、輸送手段としてのレトルトパウチパックなのだと感じるんです。そういうこと。そう感じたのですよ。だから店で食べるのとあまり変わらない値段であり、それが正しくて。逆に複数工程と機材等諸費用から考えれば、しかも常温保存性まであってこれは安いのではないか、そんなふうに気がつかされるものでした。驚くべきものだよこれは。

なんというか、言葉もないですね。物凄いもの。考え方の土台自体がが違っていました。改めて柴崎シェフの真面目さと考え方の根の太さを窺い知ることができました。

本当の意味でレストランそのものの味を持ち帰る、を実践されていたんです。

 

こんなの、みたことない。

 

 

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