カレーですよ4736(恵比寿 東京ボンベイ恵比寿本店)牡蠣。冬は、牡蠣。

日本のプロバイダブログがやれベータ版だ、やれテスト版だとまだまだ混迷を極めている時期にブログ仲間として仲良くなって以来ずっと親しくしているパフェの女王、かりんちゃん。カレーガールであることも古くからのファンの方々ならご存知のはず。

 

 

カレーですよ。

 

 

そんなかりんちゃんは恵比寿の東京ボンベイの大ファンなのです。とにかくその通っている回数というのが尋常ではないのです。そのファンであると同時にオーナーシェフの磯野さんの強いファンなのが彼女。

そんなこんなで強いつながりがあるお二人にお誘いを受けて、

 

「東京ボンベイ」

 

にやってきました。恵比寿駅側、そばっていってもあっち側です、ガーデンプレイス側。落ち着いたいい街ですよね。実はガーデンプレイスのそばにわたしの実家があったんです。東京都澁谷區伊達町28。そこがわたしの田舎、今は無くなってしまったふるさとなのです。古い住所で書いてみましたけど今だと恵比寿3丁目。ガーデンプレイス、ウェスティンの隣という場所でした。

 

閑話休題。

さて、この日はシーズナルメニューの、

 

「カキのカレー」

 

を食べにやってきました。

 

かりんちゃん曰く「牡蠣のコルマです!コルマですからはぴいさんに食べてもらわないと!」うむ、ごもっとも。筋金入りのコルマファンなのですよ、わたしは。

ここ東京ボンベイのコルマカレー、ご存知の湯島のコルマカレーとは少し違います。1番の違いは玉ねぎ焙煎の深度で、この焙煎の深さでコルマカレーの印象ががらりと変わるわけです。そこがたいへん面白い。湯島のデリーをベンチマークとした様々なコルマやカシミールがあります。そのなかでコルマの肝は玉ねぎ焙煎であることが、いろいろなコルマを食べ歩いているうちにわかってきました。

ご存知、祖であるところの「デリー」ではこの玉ねぎ焙煎が、深いんです。ギリギリの深度を目指しているようで、かなり濃い茶色となり玉ねぎの粘りが強く出てきます。甘み苦味とコクと奥行きと。そういうものを追求しているのだと感じるもの。

柏のボンベイを本店に頂く東京ボンベイのコルマはと言えば、焙煎を浅目にしてフレッシュな甘さを引き出していると感じます。それを甘すぎると感じる方もいるかもしれません。しかしそこはバランスというもの。テーブルに出してくれる玉ねぎのアチャールときゅうりの漬物を合わせて3味でバランスをとってやるのと、固く炊き上げられたごはんとともに、その全てを合わせて初めてボンベイのコルマカレーの味が完結するわけで、それをやって初めてボンベイコルマなのだとわかります。どちらがいいというのではなく、スタイルの違いです。どちらも捨てがたい。どちらもとても好きなのよね。

 

そんな東京ボンベイのコルマカレーに牡蠣が入るわけです。牡蠣のカレーはなかなか難しいものだと思っています。今でこそ牡蠣をカレーに合わせる店は増えましたが、牡蠣の風味というものはどうにもなかなかに複雑なもので、それを上手に受け止められるような懐の広さが、合わせてやるカレーソースには必要となります。これは、絶妙だったなあ。

海の味が濃い牡蠣という食べ物のえぐみ(醍醐味でもあるけど)というか、クセの部分のエッジがスパイスとタマネギの力で上手にバランス、着地させてあります。

ああ、これはうまい。たまらない。

かりんちゃんとは少し前、コロナ禍よりも前からしばらくご無沙汰だったのですが、磯野シェフが動くとかりんちゃんから連絡が入るんです。その連携、流れがとても嬉しい、微笑ましい。そしてなかよしの顔を見ながらする食事というものは、尊いものだとつくづく思うのです。ああ、しあわせ。

そして磯野シェフからオリジナル靴下もらっちゃった。。ああ、しあわせ。

帰りに店頭の張り紙を見たんですが、「カキのカレー」は金曜夜限定らしい。お忘れなく、ね。