カレーですよ4806(上野毛 パピー)大好きな、夜のパピー。

久しぶりだなあ、ここは。この日は夕方に思い立ち、クルマの中にベッドをしつらえてから出発しました。なんとなく、いつも以上に自由にやってみるかと思い立ってね。

 

 

カレーですよ。

 

 

ブラリと出かけるのはいつものことです。行き先も特にないし、カレー屋さん目指して、というのもしないし。行った先でなんとなく探すスタイルが好きなので。

それで、夕方から移動と来ればまずは夕食。都内で済ませて越境と行きましょう。

246を西に行ってみるかと考え、では多摩川を渡る前、環八でちょっと寄り道です。246を左に折れて上野毛へ。いつも安心のロードサイドの黄色い看板。

 

「パピー」

 

に寄ることにしました。

わたしはここでは迷わないよ。この店では最高額メニューしか頼まないからね。

もう一回言うけど最高額メニューだよ。

 

「ハンバーグとナポリタンとカレーライス」

 

それが最高額メニューの名前です。1180円なり。1180円でここでは王様として振舞えるわけです。

ハンバーグがね、すごくいい。愚直。素朴ですがこれでいいな、これがいいと思わせる間違いなく旨いハンバーグでね。間違いなく、と言いたくなるんだよ、改めて。

お肉のしっかりした噛みごたえと旨味が口の中に迸ります。きちんとしているのだなあこれが。

貴重なカレーのごはんをへづってハンバーグライスゲット、など口の中でモゴモゴ言いながら食べて、幸せを噛み締めます。このハンバーグ、ナポリタンの上に乗せるのはちょっと勿体無い。それ以上の価値があると思う。

 

カレーもね、とてもいいものです。言葉の足りない、経験の足りない舌の人はこれを口にして「普通の」など言ってしまうかもしれません。残念、それは違うのです。

正しいカレーライスであり、なおかつきちんと「パピーの」カレーライスになっています。「よくあるカレー」ではないのです。堂々とした個性がある。

付け合わせのレーズンがクラシックで嬉しくなります。この甘味の補完がね、効くんだよねえ。醍醐味だねえ。このカレーライスによく合っててたまらんです。

スパゲッティはバター香る上品なもので、おや、と思わされます。ケチャップべたべたのアレじゃないんだよね。これは素晴らしいもの。

いや、あっちもすきな下品舌のわたしですがこの上品さ、カレー屋ではなくちょっといい洋食店の感があるねえ。そういういいものながらタバスコなどもよく合ってしまうのが懐深いんです。

紅茶はマグカップにたっぷり。これとてもありがたい。

 

深夜までやっていたころには0時をとっくに回った時間帯にここでこのセット、これね。通称5番を食べてはガールフレンドに体を心配されたものでした。

そんな思いでも込みで大事に思って通っているお店です。

お店のお二人もいつの間にかお歳を召されてらっしゃいますが、いつまでも環八の道端であの黄色い看板を灯し続けてもらいたいです。

心から願います。