カレーですよ4807(千葉古市場/市原 陽を輝らす)久しぶりのスープカレー。

その時いたのが千葉、蘇我あたり、お昼時。例によってなにかカレー屋さんないかな、とGoogleマップを眺めていました。

 

 

カレーですよ。

 

 

わりと日常です、この感じ。そうやってGoogleマップを眺めたりぐりぐり動かしたり検索したり。

あ、そうか、思い出した。ピンを打っておいた気になっているこのお店、近くだね。行ってみよう。

なかなか営業中のタイミングと合わなかったのでいけずじまいになってました。ちょうどいい。

 

「陽を輝らす」

 

というちょっとエキセントリックで気になる屋号、この名前が気になってお店に向かったのです。

こういう感じがいつも通り。自由にやってます。

店内は大人っぽい雰囲気のセンスあるインテリア。波型になったカウンターもいいしイームズリプロの椅子なんか使ってて良い感じです。カウンターのついたてもかわいく工夫してあってにっこりとさせられました。センス、いいね。そして店主、にこやか、朗らか。とてもいいなあ。

 

「野菜スープカレー」

 

をソーセージでお願いしました。ソーセージとチキンレッグが選べるのです。

カレー、やってくるまでにしばらく待たされます。それもまったく問題なし。店主ひとりで回しているお店で、ちゃんと手をかけて調理すれば自ずそうなるもんね。丁寧に取り組んでいてくれて還ってありがたく感じます。そういう当たり前のことを受け入れられないお客は初めから自分のニーズを掴めていないのだろうね。自分が見えていないわけで、一度優先順位の棚卸をするといいんじゃないかな。その後で店選びをすれば間違うことがなくなる。間違いの非は自分にあることに気付かされるはず。

まあそれはおいておいて、

さて、カレー。

スープカレー、久しぶりです。無性に食べたくなる時があるんだよね。

 

クミンが浮かび香ばしいスープ。ああ、おいしい。これ、旨味力強く、スパイスぐいっと香ばしくで好印象、とてもいいのです。初めの一口からどんどん印象が変わる感じがおもしろかったな。はじめはそれほどでもないかな、など思ったんですけどスプーンの数だけ良さがどんどん伝わってくる感じのじわじわ効いてくる美味しさ。ああ〜これはいいやつだ。

辛さはほどほどで、そこもこのカレーのキャラクターにあっているのじゃないかしら。が、最後には汗をかかされる爽快感もあって楽しませてくれます。口に長々と残らないふわりと消える後味も魅力的。とても美味しいです。

野菜もたくさん入っていました。

プチトマトの甘みと酸味が強いスープに広がって変化しながら融合する幸せは、これなかなかにたまらないものがあります。にんじん、甘いなあ。グラッセのようで驚きました。蕪が大きくて存在感があるね、そして甘い、みずみずしい。ごぼうが大きく歯応えがありいささか持て余すが、しかしこれも旨い。

いいなあ、全部いい。

実はブロッコリだけは一言あって、このお店という話ではなくてね、どうもブロッコリの揚げものはよろしくないと思ってます。あの細かいカールが油をたくさん絡めてちょいと油くさいのよね。あれはできれば好みもあると思うので選択できるとうれしいかな。いや、このお店の話ではなく、個人的見解であり、なおかつすべてのブロッコリ素揚げ提供店に対してです。くれぐれも。

ソーセージ、これがうまかった!ちゃんと旨い、かなり旨い。お肉の味がちゃんと主張してきて、大きくて、このスープカレーによく合うんです。こりゃあ満足感、高いよね。チキンレッグも試してみたくなります。

 

久しぶりのスープカレーに大変満足。

あれほどイヤだと公言していたごはんをスープに浸す食べ方。なぜかこのお店ではストンと腑に落ちる感じがして例の作法で食べ切ったんです。我ながら不思議だったな。きっと頭の中で、これはカレーではなくてカレー味のポトフ的な何かで、と区分けの変換が行われたからかも知れないですね。現在流行の「だしカレー」。あれとスープカレーは同じメビウスの輪の上に在るものなのではないか、など思っています。

スープカレーというジャンルについていろいろいっしょくたにして書いていますが、お店の雰囲気も意匠も、料理そのものもとてもいいのです。店主も感じよく、お薦めをしたいお店。

そうだ、屋号の由来をうかがうのを忘れていた。いずれ、そのうちに。