【熱海ワーケーションメモ】ワーケーションランチ TKP HOTEL&RESORT レクトーレ熱海小嵐

わたしにとって食は大変に大事なものなのです。メシであり、メシのタネでもあるわけです。食の文章を書いているからね。

普通の人はメシを食って腹を満たしてさあ仕事頑張ろう、という流れだと思いますが、わたしの場合はメシ食ってそれが生業になってまたメシを食える、というわけです。まさに大いなる自転車操業なのです。

それはさておき、今回のワーケーション体験のなかで食事にもフォーカスされているところがありました。強いこだわりを感じましたよ。

なにしろ今回のためにスペシャルメイドで八芳園のシェフが腕を振るってくださったのだとか。そりゃあとんでもないことでしょう。測定関係のプログラム終了後にテラスでランチと相成りました。

 

ランチボックス、とても楽しいものでありました。

今回のワーケーション体験のために八芳園のシェフが考案してくださった、というのにまず驚かされたんですね。それだけこの取り組みに力が入っているということでしょう。

 

蒸気加熱のお弁当は知っていたんですが、実際に自分で体験するのは初めてで興味深かったです。

初めての人は使い方、温め方に少し戸惑う可能性があるね、これは。高齢者などに出す場合はレクチャーとアテンドが必要かもしれません。これ、きちんとむらなく満遍なく温まることに驚かされます。紐を引くと少しして蒸気が箱から漂い出ておお!と驚きます。しっかり温まったものを食べられるのは嬉しいです。

 

 

スプーン等カトラリーのマットな質感が口触り良いのも印象的。環境性能をきちんと表記しているのも好印象でした。こういうところにきちんと手をかけると食体験は大きく変わってくるんです。食材や料理は当然としてその周辺も理由を知り理解して食べるのは楽しいし、価値があります。大切なポイント。

金目鯛のヴァルプールは上品な薄味で魚自体の風味を生かしてあります。

山わさびほんのりという適量が良いアクセントになっていました。魚、中までよく温まっているなあ、感心。

ショートパスタはクリームの強さにに埋もれない、負けない伊勢海老の風味が印象的。

これ美味しかったなあ。

シェーファルシ、文句なくいいね。

軍鶏の旨味、風味強く、しかし上品。ああ、おいしい。

野菜とオリーブのタプナードは野菜の食感がきちんと強く残り、楽しくなります。

温野菜が摂れるのは嬉しかった。

キャロットラペはパリパリと食感よく柑橘のアクセント爽やか。

きのこのゼリー寄せは秋らしい季節感を感じさせてくれました。

パン2種、どちらもよかったし、パンであったのでソースを拭き取って食べられたのは食いしん坊のわたしとしては特筆です。

や、これは満足感大きいなあ。

シェーファルシのトマトソースがタプナードに流れてしまってちょっと艶消しであったんですが、これは多分温め準備時のわたしの扱いが荒かったからかもしれない。多分そうです。

ちょっとしたランチのコース的な組み立てで大変に楽しい食事になりました。地産の食材を積極的に取り入れている楽しさがあって「ここで食べるからこそ」という価値観を作っていて好印象。意外やボリュームもあって納得です。

スチームで加熱する面白さと意外と加熱がきっちりできる面白さ、というのも話題にできる楽しさがありよかったですね。

美味しいというだけでなく、地産地消の真面目さだけでもなく、体験、楽しさといったものも感じられるのは素晴らしいよね。

そして熱海という舞台建にデッキからの眺めが加わって、完璧なランチです!

 

追記

不足は感じなかったといえばウソになります。なにを不足と感じたか。ワイン(笑)や、これだけの内容なんでね。あるとうれしいよなあ。でもこのあと仕事だからダメ(笑)