アンミッカルのえりさんをぜひお連れしたかったスーパマーケット。新三郷の
「ボンゴバザール」
は一見普通のきれいで新しいスーパーマーケット。なんですが、日本のこれからのスーパーマーケット像はこれ、というのをを見せてくれる未来型スーパーマーケットだと思っています。
ここはハラールマーケットでもあるお店です。
モダンでクリーンな印象のスーパーマーケットで、わたしの感覚的には野菜が安めで、小さなダッヂオーブンにピッタリの小ぶりな冷凍丸鶏がいつでも売っているので便利だよなあ、と思っている場所です。
お店に入るといきなりセンターの棚にバナナの花と料理用青バナナ、ドリアンが鎮座。正月のイチオシな訳ですな。青果の棚をみると当たり前にココナッツの実が売っててしかもストロー付き。フレッシュのカレーリーフ、グラム数は見なかったんですが結構な量が入って198円は格安で驚きです。コリアンダーリーフ(パクチー)と同じ値段とは恐れ入るねえ、ちょっと値付けおかしくないか。
惣菜コーナーも面白いのです。ビリヤニもチキンカレーもナーンもあります。これらは当然ハラールなのですが、同じく隣に焼きうどん、焼豚丼、天ぷらに焼きそばと並んでいてこれらもハラール。ムスリムの人だって焼きそばとか天ぷら食べたいもんね。なるほど、と唸ります。
とにかく表示が非常にわかりやすく、便利なのがね、素晴らしい。
ハラール、ムスリムフレンドリー、ノンハラールと3つのカテゴリに明確に分かれており、見やすい表示なのです。陳列棚の下に紙でマークと表示の入ったテープがはってあってこのコーナはなになにですよ、とわかるようになっているんです。ムスリムの人たちにとって非常に使いやすいお店だと思います。
それだけではなく、ムスリムの人と日本の人が共存、共有できるように日本人に向けてハラールの説明POPが出ていたり、Google翻訳を使って商品説明を読んでみませんか、という提案があったり。アイディアとそれをPOPで実際案内するという実行力がちゃんとバランスしていて本当に面白い。すごくいい取り組みです。
気づきもたくさんありましたよ。
ハラール、ムスリムフレンドリー、ノンハラールというグラデーション。その中で、たとえばいつでもなにげなく選んで食べているヤマモリのタイカレーや焙煎胡麻ドレッシングがハラールの棚にあったりマルコメの味噌「料亭の味」にハラール認証マークがはいっているものがあったり。国内ではあまり多く流通していないエスビーのゴールデンカレーの緑色ラベル(動物性原材料不使用)が並んでいたり。プッチンプリンやヨーグルト類がムスリムフレンドリーの棚にあったり。そうか、そういう区分なんだ。なるほどなあ。
ムスリムの人と日本の人、というのではなくて、その地域に住んでいる人全員にフレンドリーなお店として大変な価値があると言えます。
日本のこれからの、とても近い未来のスーパーマーケット像はこのお店のことだと感じています。
関係者の方々、スーパーマーケットなどの経営や企画をやっている人は確実にみておいた方がいい場所です。