
思い拗らせる感じです。行こう行こうと思っていたんですが、金土日の曜日縛りと食数限定(30食/日)という条件に阻まれて都合がつかないままになっていました。これはいけない。
カレーですよ。
幸いひと月延長があったのでホッとしているのも束の間、どうにもこうにも都合が合わない。結局最終便になってしまったよ。あと2日という所で滑り込み。デリーの70周年記念の復刻メニューのことです。

デリー上野店は2月28日に70周年を迎えました。
「デリー上野店」
創業70周年記念でいくつかのアクションがあったんですが、Tシャツには目もくれず(いや、けっこうほしい)ステッカーは2枚ゲットで十分満足。そして肝心の「開業当時のカレーシリーズ」3種。

実食せねば始まりません。
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代表的なカレー三種をデリー上野店開業時(昭和31年)のレシピでお作りしました。創業者 田中敏夫(インド駐在の商社マンでした)が考案した時としては画期的なカレーでした。その当時のままのレシピを再現。具材は丸鶏のぶつ切りを。今回は特に贅沢に使用しました添えた薬味もそのままに。往時のカレーをご賞味ください。
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ということで、選んだのは
「開業当時のデリーカレー(旧チキンカレー)」
3種全て食べたかったのはもちろんなんですが、なにしろ期間ギリギリ。カシミールカレーは少し前に曜日限定のシリーズの中に「昭和35年のカシミールカレー」の名前で登場、食べたことがあったはずです。

なので今回は我慢して、と(もちろん同じものであるかどうかは定かではないけどね)。
やっぱり看板の名前が冠につく「開店当時のデリーカレー」としました。うん、正しいチョイス。

カウンターの奥、座ったのはガンダム席(注:いけばわかる)の2つ手前隣だったかな。厨房の中枢が覗けるポジションで、いつも店長が立ってらっしゃる場所です。店長が「器がこれになるんですがよろしいですか?」と聞いてくださったんです。もちろんなんでもいいんです。デリーにはそれなりに想いもこだわりもあるけどね、上野店の店長自らそういうサジェストをくれたんだもん。いいも悪いもないわけです。「それでお願いします」と返しました。

理由がわかったよ。鶏、デカいんです。いつものあのオーバルのステン皿でははみ出てしまうな、間違いなく。そう言うことかあ。
なんだかすごいものが出てきてしまったよ。

まずはカレーソース。第一印象は「まずは香り。香りがとてもいい!」というもの。いつものカレーよりも青々しいベイリーフやコリアンダーシードかしら、香りが高いと感じます。それに口当たりが優しい感もあるな。きちんと辛いんですがそのなかに穏やかさと味、旨みのふくらみが大きくあるねえ。ソースは当時の物を再現したそうで、すりおろしじゃがいもやニンジン、リンゴなどの量が現在のものより多めというバランスで辛味に重なるように野菜と果実の旨味と厚みが感じられるチューニング。いやいいぞこれ。なるほどねえ。

具材も当時を再現すべく骨付き鶏もも肉がどーんと入っていて食べ応えがとんでもないんです。この骨付き鶏もも肉は丸鶏から捌いているそう、強いこだわりが見てとれます。器から引っ張り出してご飯の上に乗せるとその巨大さがよくわかります。味は言わずもがなの素晴らしさ。

レギュラーのチキンもかなり旨いと思ってるんですが、その上をいく美味しさだなあ。骨離れは魔法のようで、たまらずに噛み付くと肉が適度な弾力で歯を押し返してくる感じ、実になんともはや、たまらない。多幸感でカウンターのイスからとけて流れちゃいそうです。

そして、薬味だよ。これだよこれ。復刻とくればこれがやっぱり頭をよぎるわけです。テーブルのタマネギアチャールはもう大好きでね、キューカンバピックルのドライでスパイシーな味わいも好きなわけです。その2つはいつものやつ。今回はそれに加えて昔のスタイルを踏襲、特別にダイスカットのプロセスチーズと山牛蒡漬けがついてくるんですよ。

山牛蒡漬け、こんなに旨かったか!そうか、そうだった。甘酸っぱいごぼうがたまらぬ旨さです。カシミールカレー誕生60周年祭りの時の「昭和35年のカシミールカレー」ではたしか笹がきのスイタイルだったはず。今回は細い牛蒡をそのままぶつ切りの形になっていました。チーズもいいよねえ。なんの変哲もないチーズですが当時のことを思って合わせるとなんとも言えない気持ちが湧き上がります。

こんなにやってくれちゃってるのに1700円でいのか?と訝しむわけですよ。なんということだ。もうとにかく間に合ったことに喜びを隠せなかったなあ。こういうお祭りには是が非でも参加せねばと思っています。なにしろわたしの数少ない推し活のひとつであるからね。

そして「デリー70周年」は「デリー70周年イヤー」でもあるわけです。これだけで終わるはずがない。
まだまだ隠し球があると踏んで期待しています。


期待しています!田中社長!!
