カレーですよ5787(栃木県益子 印度カレー&コーヒー けらら)益子の頼りにしている店。

相性が良くないお店とか食べ物ってのはあるもんだよね。こちらが熱望しても向こうは逃げていきます。

 

 

カレーですよ。

 

 

夏がくれば思い出す、、、はるかな尾瀬ではなく益子町を思いだすのです。焼き物の町として有名なあそこのこと。極狭のご当地料理、名物料理があるんですよ。益子の夏とくれば「ビルマ汁夏」であるぞ。超極狭のご当地グルメなのです。益子で、夏の期間だけ、町内の数店の飲食店でしか提供されない幻グルメともいえるもの。

 

そもそもビルマ汁というものはなんなのか、です。

出会いはいつぞや、栃木県芳賀郡益子町。道の駅ましこのチルドコーナーだったなあ。丸型のパックに入って赤っぽいスープの中に野菜がたくさん入っていました。ああ、何かカレー的なものかなあ、と良く見ればラベルには堂々「益子のローカルフード」という記載。商品名は「益子のビルマ汁」。

なんだそれなんだ。さっそく買って食べてみるとトマトベースの具材多めの野菜スープという趣。へえ、こういう感じかあ。それで気になって調べると少ないながらも色々と情報が得られて正体が見えてきたんです。かなり長くなるので詳しくは過去記事を参照してみてね。

【ラジオ】「はぴいのおしゃべり交差点」の第242回が放送になりました。【ゲストなしの一人語り】

で、わたしはもう何年も気になっててね、道の駅のお弁当の様な中食ではなくて外食、レストランでそれを食べてみたくて。何度かチャンレンジするも失敗に終わっています。毎度同じ負けスジがあって、それは「無計画」だから(自業自得)。いつも思いついて出掛けては「定休日」「営業時間外」「売り切れ」を喰らうんです。まあ、いいの。そういうのは慣れた。今回も小山市で時間を使ってふと思いついて増子まで足を伸ばしたのです。

あてにしてたお店は「売り切れ仕舞い」、カフェがあったなあと行ってみると「ただいまの時間焼き菓子持ち帰りのみ」、他のいくつかの店は定休日とアイドルタイムで夕方まで開かず。うーん、ご縁、なし。こういう時に思いつくのはあそこです。何度も助けられているし、代替えというのではなく「あそこに行きたい」と強く思えるお店。助けてもらおう。

 

「印度カレー&コーヒー けらら」

 

に行こう。

「けらら」は一度来て以来、忘れ難い店となっています。ロードサイドにぽつりとある店の佇まいも、店内の陰影が濃く印象に深く残る雰囲気、空気も、マスターの物腰も、どうにも忘れ難い。ようするに好みということです。

店内、不思議な空気感があります。長く続いてきた店独特の店主と店との融合からくるその場所だけの空気。変わってるな、と思うのはほぼ土間である床。そのしつらえはもともと石板を敷き詰めてある様子で、そこに土くれというか、砂埃が堆積して床面に深い味わいを作り出しています。なんとなくむかしのインド本国の食堂を想起させる趣があると思っているんです。

 

そして驚いたことに電波がないんだ。もちろん貴兄の契約キャリアではどうかはわからないよ。わたしの場合は電波がなかったんです。アンテナ表示に衛星マークが出ていました。これはいいぞ。デジタルデトックスであるよ。心が安らかになります。

 

電波がないと困るとか不便とかの人の方が多かろうけど、これからゆっくりとカレーを食べるわたしにとっては電波不要。調べ物もせずSNSも見ず、ただひたすらカレーの皿と向き合う時間が確定するわけです。価値のあることだと思うんだ」。

注文は、

 

「エビマサラ」

 

それににセットをつけることにしました。セットにはスープとコーヒーがついてきます。飲み物はアイスコーヒーを所望。しばらくするといい香りが店内に充満します。エビをマサラで炒める香りだな、これ。なんともふくよかで気持ちが和らぐにおいです。

まずはコーンスープ。いい意味でありきたりのものだけど、これでいいし、これがいい。

甘めの仕上がりなので他の料理との対比が楽しいんです。

 

さて、メインディッシュ。出てきた料理はまさにエビ+マサラ。エビとタマネギとをマサラ炒めにしたもの。めっぽう美味いぞこれ。ころりとしたエビはちょいとバラバラにほぐれているがしっかり味。インド料理の炒め物、ちょっとチャイニーズインディアの雰囲気もあると感じます。とても好みの味だなあ。添えられたレモンを絞ると爽やかさとキレが増します。これもいいね。

お汁がついてくるんです。サンバル、ラッサム、ダルなどとは違う、スープ状のサラサラのもの。旨味程よく甘くせず。香り高く適度なスパイス感。これをドライ仕立てのエビマサラとごはんの上で合わせるんですよ。とてもいい。

そこにタマネギアチャールも混ぜてやって、多分これが完成系。大変に美味いです。これはいいなあ。大満足だよ。ここに来るとついついチキンとキーマの2種が食べられる「ミックスカレー」を頼んでしまうことが多いわたしですが、今日はこれで正解だったね。次はずっと食べたかったんだけどなんだかなかなか頼まないキーマピラフとゴビサブジなんていう組み合わせをやってみたいと思っています。

お客がもう一人来て料理を捌いた店主は仕事を終えるとカウンターに座り、テレビを見ながらタバコを燻らせています。タバコを憎んでいるわたしなんですが不思議と気にならない。余裕のある店内、風の巡りなのかにおいがこないのもあるのかなあ。それよりも昭和の喫茶の空気感がそれを許容できる気分を作り上げているのかもしれない。アイスコーヒーの底に残ったガムシロップさえ愛おしく、飲み干してしまいます。

わたしのメモ帳にリストがあります。食べたくても食べられない味も増えてきました。できる限り店に足を運びたい。

もちろん本家、麹町のアジャンタにもね。

 

千葉県千葉市「シタール」増田店主

栃木県益子町「けらら」山本店主

大分県高田市「サルナート」瀬口店主

東京都日野市「アンジュナ」藤井店主

東京都中野区「たんどーる」塚本店主

千葉県船橋市「サールナート」小松崎店主

宮城県仙台市「チットラ」今井店主(閉業)

埼玉県さいたま市「さらじゅ」小森店主(閉業。鬼籍にいらしゃる)

神奈川県横浜市「ガネーシュ」石原店主(鬼籍にいらしゃる。奥様が店を引き継いでいる。尊いことだ)