
千葉の小旅行で勝浦に泊まった翌日。大変に快適な宿でありました。珍しく高層リゾートホテルなんてのにね、泊まったよ。ゴルフ場に併設、は千葉ではよくある感じです。
カレーですよ。
それで、せっかく房総半島にいるのだからね、太平洋岸、外房からぐるりとまわりこんで東京湾内、内房へ向かうことにしましょう。大好きなお店に食事と買い物にやってきたのです。海が目の前にあるコロッケ屋さんのこと。


海が真向かいで遮るものなしという本当にすごいロケーションにあって、しかも聞けばこの建物、昔は漁師の網を置く小屋だったとかなんとか。それがこんなに快適で素敵な場所に変わっているのです。素晴らしい場所で、とても大事に思っているんです。
「3103 Croquette」
というお店です。


コロッケがものすごく美味しいんだよ。うちからはちと遠いので頻繁にというわけには行かないけれど、でもどうにも辛抱たまらなくなってコロッケを食べに、ないし買いにやってくるんです。しかもこの快適、素敵な環境だもんね。行かない理由が見つからない。それで、カレーも食べるんです。


コロッケとカレーがあるカフェなんです。カフェという属性分けもナンセンスになるくらい個性があってここ独特の空気があって、分類関係なく「ここはここ」という強いものを持っていると感じています。そこがどうにも魅力的でね、気に入っている理由です。


それで、まずはコロッケなんですが、これが抜群に美味しいんです。特にごぼうコロッケが好き。絶対に好きで、わたしのコロッケ遍歴の中で間違いなくトップオブトップのコロッケです。あの甘味も風味もどうにも忘れ難いのよ。だから必ずここからの帰りはごぼうコロッケを買って帰るんです。決めてます。間違いなくそうしているよ。メンチも、変わりコロッケもサモーサーもカチョリもぜんぶおいしいくて、選べなくて困ります。


お店で食べたセミドライトマトとバジルのコロッケ、すごくよかった。バジルの香りが大変にいいんです。買って帰った鶏と神楽南蛮(かぐらなんばん)ピリ辛!メンチカツもすごいよかったよ。ちくわコロッケ、面白いなあ。センスだなあ。そしてごぼうコロッケは食べ終わるのがイヤで泣きたくなるほど好きなのです。



それからもうひとつ。コロッケの名前を冠するこのお店なんですけど、もうひとつの柱。カレー。ここに来て食べずにここを出ることは不可能。そう思ってます。
「房総野菜とインドのスパイスのカレー&ライス」
ことうださんの作るカレーはなにかいつも共通するものを持っていると感じています。その日のカレーはいつも違う種類なんですが、共通するものを必ず持っているんです。舌、というよりも胃袋の上あたりにある心を撫でられる感じ、とでもいうのかもしれないなあ。


脳みそと同時に心を撫でられる感。穏やかだけど目が覚める感じも持っています。スパイスの鮮烈な印象で目が覚める時も、辛い、強いものではなく穏やかでおっとりした感覚にゆっくり揺り動かされてハッとする時もあります。そうやってどちらの刺激からも目が覚めるんだよ。おもしろいなあ。


この日の料理も印象的。温かいものと冷たい(常温)もの、刺激があるものと穏やかなもの、強弱が心地よかったな。マッサージを受けているような感覚がありました。食べてその味や食感から刺激を受けて、それが「マッサージ感」につながるのかもしれないね。


この日のメインはパキスタン料理をイメージした大粒の挽肉とシシトウのカレー。これはシシトウではなく、コロッケにも使われていた神楽南蛮唐辛子かも。風味がいいのです。シシトウ的な食材は付け合わせ、色味で使われることも多いんですが、ここでは肉と遜色ない存在感をもって皿の上にあり、そういうのが小気味いいのです。


前にも食べて印象的だった豆の冷製、和え物料理、これも今回また皿に乗っていてうれしかったな。小粒な豆のサイズと同じサイズに玉ねぎを刻んであって酸っぱく調整してあります。これはもうね、自宅にちょっと常備菜として欲しいと感じさせる万能選手です。和食でも行けるし酒の肴にもいいと思う。穏やかなのに急に目が覚めるような香りや味。まったく楽しいなあ。食べて美味しいに加えて楽しいがあるのはすごいねえ。


で、いろいろ書いているんですけど、結局は場所と人。その場所に行ってその人に会わなくちゃ本当の良さとか楽しさとかもらえる幸せはわからないでしょう。本当に知りたい人だけ、行くといいよ。わたしはその入り口と道案内。いつもそう。行かなければ本当の共有や共感はない。ないよなあ。
