ご存知渋谷の名物店。70年続く玉子入りムルギーカレーでお馴染みのあのお店。渋谷のあの店とは違うムルギーがあるんです。
カレーですよ。
渋谷のムルギー、好きですよ。先代の御店主が名物で、大槻ケンヂのエッセイの中にも登場しています。
ウソかホントか「玉子入りムルギーカレーですね?」と注文を断定するというクスリと笑っちゃうキャラクターに仕立てられていました。
ここ、
「ムルギーカレー専門店 王子ムルギー」
は、渋谷のムルギーで厨房に立っていた方が独立して始めたお店です。
初めは王子にあったから「王子ムルギー」の名前なんですよ。そのあと秋葉原に引っ越してしばらく営業して、そののち西新井に引越し。西新井になってから初の訪問です。
細長い立地が面白い感じのお店。二股の路地に挟まれた細長い土地に可愛らしくお店がありました。
注文は1ミリも迷わずに、
「玉子入りムルギーカレー」
とします。当然すぎるくらい当然です。
あ、いや、実はほんのちょっとだけ迷ったんです。オムカレーやナシゴレン、ミーゴレンに混じって(ここらへんもちょいと魅力的)なんだこれは、の「ギーライス」というメニュー。
うーん、なんだろう、チャーハンだろうかねえ。なにかなあ。すごく気になります。なので次回必ず、と心に決めました。
さて、やってきた「玉子入りムルギーカレー」うれしさこみあげるご存知の特徴あるビジュアルです。
この盛り付け、渋谷の先代がスイスアルプスと湖に見立てた盛り付けで、とても個性的です。すごく印象に残ります。大きなお皿に広々、たっぷりと敷き詰められたカレーソースの湖面に白いごはんの峰がそそり立ちます。
湖面に浮かぶ輪切りゆで卵には可愛くグリーンピースがのっていて、これ、色は違えどトルコのお守りを思い出すんですよ。ナザールボンジュウという名前だったと記憶しています。あれの色違いのようだねえ。可愛い目玉のような愛嬌を感じます。
さて、食べねば始まらない。見てばかりじゃ始まらない。食べましょう。いや、このビジュアルは見入っちゃうんだよねえ。
カレーソースは上品で穏やかでちょっとだけピリ辛。ちょっとビーフシチュー、いや、この甘み要素とほんのりの酸味はハヤシライス的なものかしらね、そんなところも思い起こさせるお味で、奥行き感じるのに舌とお腹に軽やかなのがすごくいい。うれしい。ふわりと崩れるお肉も素晴らしいです。
辛くないのにしっかりと汗をかかされるのはこのカレーが本物のスパイス使いをしている証拠でしょう。こういうのは素晴らしいよねえ。
どうにもこうにもおいしくて、どうにもこうにも好みすぎて、途中途中で思わず「おいしいなあ」と何度も小さく声が出てしまう。少し恥ずかしいですな(笑)
シンプルなキャベツスライスのサラダ、クラシックなフレンチドレッシングにも心動かされるものがあります。
壁にはこの店で食べたお客さんたちの思い出が書かれた手紙やメッセージが貼り付けられています。カウンターの世界各地からのお土産ものもいい雰囲気で、なんともほっこりとした気分にさせてもらえます。
心温まる良いお店だねえ。こういう穏やかな場所にかよっと穏やかに食事をしたいものです。
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