カレーですよ5708(有楽町 東京カレー屋名店会 有楽町イトシア店)魯珈と番長、名店会入り。

ひさしぶりにリーダーからメッセージが入ったのです。リーダー、だれ?という人はカレー業界では新参者だよね。この業界でリーダーとくればさっかりん。東京カリ〜番長のリーダー、伊東盛氏のことであるぞ。

 

 

カレーですよ。

 

 

古参層からの異論はないはずです。リーダーという役職を持った者はこの世に五万といるけれど、リーダーという「名前」持つひとは少なかろうて。そう、東京カリ〜番長のリーダーはリーダーという名前である(断言)。だいたい見ているとそう理解できるからね。ほぼそうなのです。

リーダーはなにかあるとたまーにメッセージをよこしてくるのです。たまーにです。うれしいのよ、メッセージとかくると。活躍している人と一対一でやり取りするのはとても楽しいもんです。スリリングと言ってもいい。けどリーダーとのやりとりの間にとんがった空気はないんです。穏やかでちょっとダラダラした感じが心地がいいの。昔から思っていたんですが、彼はモテるよな。わかる、それ。女性にに人気というところを越えて、モテる。烏滸がましい物言いを承知で言うと、なんか手を差し伸べたくなるんだとおもう。

そんなリーダーが言うには「有楽町にある東京カレー屋名店会のメニューに、今年から東京カリー番長として欧風ビーフカレーで仲間入りさせてもらってます。よかったら食べてみて下さい!どこかで番長の欧風カレーの感想が読めることを期待しておりますw」と。ブログ書けよ、と(笑)。わかったよ!いくぞ。(笑)

「へそまがりのあたしが誰かになんか言われてすぐ腰上げるなんてのは今やリーダーだけよ/笑」と返しておいたよ。さあ、いくぞ。

有楽町です。イトシアの地下において、

 

「東京カレー屋名店会」

 

は少し異質に感じます。のれんこそかわいくキメているんだけど、カウンターの高い壁に阻まれつつも厨房内を覗くとなんかハードコアな感じなんです。カウンター上にはソースポットがたくさんぶら下がっておりカレー屋、カレースタンド然としていて好みの雰囲気です。

ニヤリとさせられるよ。カレーライスってのはこうこなくっちゃね。

さて、注文は、

 

「2店盛り SPICY CURRY 魯珈 チキンカレー + 東京カリ〜番長 欧風ビーフカレー」

 

としてみました。小野さんすまぬ。今日はこの感じでいくよ。

いやしかし、感慨深い。魯珈と東京カリ〜番長の名前がデリーやエチオピアの名前と横並びでメニューに載ってる。とんでもないことですよ、これは。

 

*SPICY CURRY 魯珈 チキンカレー

 

ははあ、ちゃんと魯珈風味だわこれ。きちんと齋藤店主のスタイルになっているんです。行列が苦手でちっとも行けなくなっちゃった魯珈ですがコラボレーションや監修で店外でその味に出会うことも多く、齋藤店主は表にレシピを出すときや監修の時、一貫して魯珈チキンカレーを挙げている印象があります。その味がするよこれ。よくできているのです。ストレートに旨い、と感じます。

苦味と旨みと包容感、口中を舌で掻き回す楽しさがあるねえ。そして苦味からくる後味の軽やかさと切れ味、スッキリ感は特筆。齋藤節と感じさせる良品です。別調理と思われるチキンの仕上がりがまたなかなかの上々ぶり。このチキンはなんとなく、なんですがデリーの片鱗を見る感があります。名店会参加店のデリーの流れのアイテムの可能性があると睨んでいるのです。

そして元々の魯珈チキンカレーには苦味と香りにエチオピアの影が見えるんですが、齋藤店主が影響を大きく受けたあの味と看板を並べているとこところなど、部外者であるわたしでさえ感慨深いのです。大変いいカレーだよ。

 

*東京カリ〜番長 欧風ビーフカレー

まず、オリジナリティが高いね、これは。欧風カレーということで探すとこういう感じはありそうでなかなかないと思う。ファーストアタックの甘味と酸味強めのバランスと刺激からはじまり、後味で甘ったるい感じで終わらせない着地という流れに好感を覚えます。初めの2口ほどにカレーではあまり感じない味香り。おやこれなんだろう。

なんとなく八丁味噌のほんのりの苦味的なニュアンスがある気がするなあ。何度か食べてもう少し確かめてみたい味。リーダー曰く「味噌は使ってないよ。もしかしたらウスターソースと赤ワイン由来かも。」と。なるほど、それだ。頭の中で組み立て直しをすると納得がいきます。

そしてビーフ。お肉がおいしいんだ。肉、ではなくお肉と呼びたくなるやつです。ビーフはエチオピアのビーフ、あれを思い出す食感と味があります。大変好みなのよね、この感じ。最上級とかものすごい肉とかじゃないけれど、高級感が少し出る「昭和の高級」という雰囲気。そうだ、雰囲気ゴージャス。そういう感じのしあわせがあふれるお肉です。ちゃんとカレーライスらしさがあるなあ。とてもいいなあ。

サラダのドレッシングはオリジナルかしら。とてもおいしいですね。色で言うとマスタード色でカレーニュアンスかと思ったけどさにあらず。尖らない、辛くない、優しい味でした。印象に残ります。副菜類もそつなく美味しい良いものばかり。つまりは東京カレー屋名店会の各店のカレーどれに合わせても違和感なくこなれた役割を果たしてくれるというものです。

これはたいしたチューニングだと思うぞ。ついつい良いものにしたくて準主役級くらいの味に持っていきがちなのを抑えているのだと感じます。盛り付けもかわいいけれど華美になりすぎていないのが好ましいですね。

「2店盛り」で魯珈チキンカレーと番長欧風ビーフカレーを選んだわけですが良い選択だったな。齋藤店主のカレーは軽やかでいつも通りの引き締まった感じ、リーダーのほうは欧風カレーとしてどっしりしてるんですが、しかし重い、キツいという要素はなくて、軽やか。この2つのあいがけというのはなかなかにバランス良かったよなあ。

カレーの楽しさ、面白さは、特に日本のカレーライスの面白さは、そのひと皿、1種のカレーで目眩く体験、振れ幅のある味と香りの体験があることに大きな価値があると考えています。どちらにもそれがきちんとありました。混ぜ食べるインド料理の面白さも知っていますが、普通の人にとってひと皿、ひと味でバチンと味と香りが定まってしかも飽きさせない、ああいうものを持つカレーライスというのは、強いのです。訴求力が高いんです。

 

デリーの田中社長が言っていた言葉を思い出します。「カレーソース1種類でひと皿食べ切り、それで飽きさせない強さが大事」。うーん。まったくその通り。あの言葉を今一度思い出しました。すごく重要なことだと思っています。カレーライスを名乗るのであればね。

価値のあるいいカレーだったな。また食べたい。