カレーですよ5781(レトルト ニシキヤキッチン スープカレー)尊きレトルトのスープカレー。

レトルトカレーのなかでスープカレーというジャンルはハードルが高いものだと考えているのです。作る側の話しなんですが。

 

 

カレーですよ。

 

 

それは規格外の要素が多いから。いまでこそスープカレーのレトルトも売り場で見かけるけるようになっていますが、それでもまだまだ少数派。

まず内容量の話し。レトルトカレーの標準内容量として180グラムという指標があります。多くのレトルトカレーが1人前180グラム前後でまとめてあるんです。これで紙箱のパッケージに収めて売り場に並べるわけです。箱の大きさの多少の誤差はあれどこの範囲で作るとスーパーマーケットでフェース(陳列棚面)を取りやすいんですね。製品を普及させ、売っていくというところで標準値で作るというのは意味があるし大事なことなわけです。

そして中身の話し。普通のレトルトカレーは粘度が高くその分通常量=180グラム前後で十分に満足感が高いわけです。カレーですからね。少量でもごはんによく絡み、そこに満足感が発生します。それをして味が強いという言い方もできるかもしれません。

一方スープカレーはスープそのものを楽しむものなわけで、スープであるから粘度が低い。シチューではないわけです。ある程度の量、粘度の高いカレーよりも量が必要となってくると感じます。さらさらのカレーもあるじゃないかという方もいるでしょう。しかし味の強さや成り立ちが違うんです。そもそも立ち位置、役割が違う。

スープカレーとしての文脈という話しもあります。たっぷりはいったスープと大きなカットの具材、ゆで卵、骨付きの肉など作法、消費者イメージというものもあるでしょう。すると必然、総量が多くなります。なかなか180グラムで抑えるのは難しいですね。具材の大きさも関係してきて、するとパッケージが大きくなるわけです。売り場ではなかなか難しい立ち位置になってしまいます。

一番上段の天井が空いている場所での戦いとなるわけです。規格外のパッケージサイズでも少し自由度が出るからね。が、棚になっている部分と比べれば当然スペースは限られたものであり僅かに1段。これを奪い合うことになります。そういう理由があってなかなかスープカレーのレトルトは種類が増えない、と考えています。そんななか、信頼できるメーカーである「にしき食品」がスープカレーをやってくれるのはうれしいことなのですよ。

スープカレー、改めていいじゃないかと思わせてきます。しっかりとした旨味と奥行き感じるスープ。過不足ない辛さがあり、お腹の奥からあったまって汗をかかされます。クミンなどがホールでたくさん入りスープの中に浮かんでいます。スパイスを使う料理の面白さと美味しさがちゃんとあるねえ。パンにも合わせやすい味です。逆に名残惜しいのでパンで皿を拭き取れる嬉しさもあって。いい意味で万能、汎用を感じさせるおさまりです。

レンコンのほくっとした食感。とろけるにんじん、味しみしみのゆで卵が袋から出てくるとは何事か!と驚かされて。豚角煮、味よく脂身甘く、豚をちゃんと遇していると感じさせます。良い。良いぞこれ。大きな具材たちは昔のレトルトパウチの技術では達成できなかったんだよね。進歩というものがあります。

そういういろいろな制約をかいくぐってのレトルトスープカレー。

 

ニシキヤキッチン 角煮とたまごのスパイシースープカレー

 

尊いものなのです。