カレーですよ5835(下北沢 アンジャリ)久しぶりの下北沢。

下北沢カレーフェスティバルが10月25日に幕を下ろしました。運営、主催の会社がこの催しを一旦終了して宙に浮いたのです。消えてしまうそれを有志が繋ぎ止め、開催に至りました。尊いことです。その情熱に頭が下がります。大変に盛況であったようで、新しくなった下北沢駅の2階にある景品交換所兼ヘッドクォーターはスタッフたちも客たちも盛り上がって楽しそうだった。

 

 

カレーですよ。

 

 

そんななかクラフトビール「インドの青鬼」でお馴染みの株式会社ヤッホーブルーイングからおさそいが。「下北沢カレーフェスティバル開催中に旧ヤム亭にいらっしゃいませんか。インドの青鬼とエビのシーフードラグーカレーの組み合わせを楽しんでいただけますよ。」そういうご招待をいただいていました。

一も二もなくうかがいますと返事を差し上げたのですが、期間中、唯一足をはこべる日に出かけてみると、店は無常にも閉まっていたんです。昼の営業時間に間に合わなかったのよ。ああ〜なんということか。実はやっぱりいただいた義理は果たさねば、と最終日に時間捻出して行ったんですが、が。席の予約受付が早々に終了。ご縁ないなあ、旧ヤム亭さん。株式会社ヤッホーブルーイングさんには申し訳ないことをしました。

そんなこんなで昼メシを逃したわたしは一人下北沢の賑やかな路地に立ち尽くすわけです。うむう、どうしたものか。それで、いろいろ巡らせて思い出したのです。そうか、いい店があるじゃない。通し営業でやっているお店。そうだ、

 

「アンジャリ」

 

にいこう。

「アンジャリ」はやっぱりいい店だった。本当にひさしぶりになってしまった。ちょっと古いマンションの半地下の駐車場的な場所にあるのがいい、面白いんです。そんな風情の場所にガラス張りの小さなお店。どこか気持ちを持っていかれる佇まいなんだよ。

立地を含めて店主の趣味の良さが店内外に光るお店です。落ち着く気分のいい場所なのです。古い下北沢のカルチャー的なものを勝手に感じてしまう場所。そしてカレーが間違いないのです。迷わず

 

「2種盛りカレー」

 

を注文。カレーは定番から好物の「エビカレー」、それと日替わりの「鮭のカレー」としました。

カトリが大きくてたっぷりと入ったカレーに思わずにやにやしてしまいます。副菜も充実。きれいなビジュアル。たまらないなあ。

エビカレー、とても良いんです。やっぱりいいんだよ。これ大好きなのだです。多分南インド方面の手法を用いたスタイルで、エビの風味が濃く強く、たいへんに幸せ。なんというのか、旨味の暴風雨のようなものですよこれ。エビ出汁を丁寧にとって凝縮を積んだ味に心を持っていかれます。

鮭のカレーは酸味をまえにだした仕立てでね、おもしろい。ああ、なるほど、と膝を打つやつ。これまた美味です。どちらもとても旨いのです。これは満足感が高いぞ。

副菜もいいな。手抜きなしでレベルが高いです。にんじんのポリヤルかな、甘味ふくよかで舌が喜んでいます。鮭のカレーに混ぜるとよく合うねえ。こちらは発芽緑豆のカチュンバルでしょうか。酸味と苦味で爽やか。皿に乗ったもの全部にそこにある理由がある感があるんです。本当にいいな。

なんだかんだでずいぶん来ていなかったんですよ。耳がおかしくなってからそういう店が多いです。店主を知っていたり話しかけたかったりする店は臆してしまうから。やり取りがスムーズにいかない恐怖がいつもついてまわります。それを圧して、この日は足を運んでよかったよ。店主市原さんと少し言葉を交わしました。うれしいな。

「インド料理などを食べて、その味がもっとこうだったらいいのにという思いからのチューニング」なんてことを昔しの取材で聞いたのを思い出します。

きて良かったな。