カレーですよ4753(冷凍 東日本橋 ダクシン)凍眠の実力を垣間見る。冷凍ナーンの凄み。

4月のダクシン試食会でいただいた冷凍のインド料理が数種、手元にあります。どれもスゴイやつなのよ。

 

 

カレーですよ。

 

 

日本の食ブログの中でも群を抜いて超老舗の「◆毎日カレー◆と★タイ料理★ by エスニカン」のエスニカンさんからのおさそいをいただいたんですよね。

東日本橋の、

 

「ダクシン」

 

で食事をしました。試食会です。

普通にダクシンのランチメニューをいただいて、そのあと冷凍製品の試食がありました。帰りしなに製品版をいただいたのですが、これが鬼気迫る完成度。言葉もない美味しさだったのですよ。

東京の南インドレストランの中でも老舗の部類に数えられるであろうお店「ダクシン」。名店でありますが、大小関わらず飲食業界に影を落とす新型コロナ。冷凍製品の開発、販売に乗り出すお店も少なくありません。その中でも頭ひとつ、いや、かなり抜きん出たシステムを導入して精度と品質の高い製品を送り出しているのが「ダクシン」です。

凍眠という技術を使った冷凍製品。食品の細胞膜を壊すことなく冷凍ができる技術で品質の変化が極小。液体凍結という手法で-30℃の液体(アルコール)で短時間で冷凍を完了するという凄いものです。通常の冷気冷凍と違い液体の熱伝導率が非常に高いことをキーとしての技術です。

 

きょうはいただいた冷凍のナーンとバターチキンを食べました。

調理というほどのものは必要なく、湯煎やオープントースターなど朝食程度の手間、用意で高クオリティのインド料理が食べられるものです。簡単なのはいいね。しかもおいしい。この日は天気が良いのでせっかくですからベランダでインド料理ピクニック。

 

まずパッケージが非常に美しく、これは特筆です。冷凍宅配便で届くよくある色気のない原材料ラベルだけの白く霜のついた真空プラパック剥き出しではないということ。それはつまりこのままご贈答品として使えるということ。カッコつくもん、このパッケージなら。いや、もうレベルがちがいます。

そのラインナップも驚くほどの商品幅でダクシンのお店そのままという感があります。ECサイトを見ればそれがわかります。

https://dakshin.jp

ちゃんとコースを組めるような内容のラインアップというのが素晴らしいねえ。

カレーだけではなくおかず類やパン類などもあることに驚かされます。そういうのも冷凍できちゃうんだ?!南インド料理メインのレストランですが、安心のバターチキンやチーズナンなども用意されているのも心憎い。

 

さて、カレーです。

期待値をはるかに越えて行くバターチキン。いや、すごいなこれ。チキンの香ばしい炭火の香りに驚かされ、カルダモンの香り高さに声を上げ、甘く、ほんのり酸味をともなったふくよかな味に落涙なのですよ。王道の甘いバターチキンを良い素材と高い技術で再構築した感じ。

ほんの10分ほど前は寒々とした冷凍庫の中で眠っていたものが実にいきいきと蘇り、冷凍だったことなどそ知らぬふりでテーブルを賑わすというわけです。これには心から驚かされるね。

確かな味だけに、ヨーグルトなんかを加えて酸味を強調したりという自分だけの楽しみを拡張する懐の広さも持っています。ヨーグルトは用意した方がいいと思うよ。楽しさが倍増するはずだから。

ナーンにも驚かされました。いや、むしろナーンこそ驚かされます。冷凍したパンをリベイクするとなかなかいけるのは知っていたんですが、ここまでそのままか、とびっくりしたのです。むしろそのままという言い方よりも、自分の好みでリベイクして少しクリスピーにしたりというチューニングができる面白さまで併せ持つ、強い製品。

わたしがぼーっとしていたせいで少しばかり焦げ目が広がってしまったんですが、それを差し引かずともかなりの美味しさ。まいったな。

 

レトルトの技術も向上し、冷凍も同じくで。そういうバターチキンを取り扱うお店も多くなりましたが、ダクシンのこれは本当の本物。異常な美味しさで業界再編では、など思うわけです。あ、バターチキン業界ね(そんなのあるかどうかは知らん)

パッケージも気遣いがあり優秀、QRコードで動画に飛んで作り方、解凍法などすぐにみられたりとレストランのホスピタリティがそのまま家庭にやってきたようなものです。

大袈裟ではないよ、うん。これはスゴイものだよ。