カレーですよ5737(野田 メヘマーン サラエ)驚異の1100円ブッフェ。

ひと月ほど前になるかな。夜遅めの時間にカレーを所望、埼玉三郷にいました。ちょいと思い当たって調べると30分ほどでたどり着く埼玉と千葉の県境あたり、千葉県野田市あたり。ハンディは23時までやっているのを知ってるよ。ああ、まだ行ったことのない、あちらはどうかな。

 

 

カレーですよ。

 

 

そんな感じで野田の「メヘマーン サラエ」にたどり着いたんです。こちらも23時までの営業。ありがたい。それでこの間のディナーがかなり美味しかったし印象よかったんです。「タワ・マタル・キーマ」がね、えらく旨かった。そのときにランチのブッフェのことを知ったんです。後で調べるとずいぶん賑わっているという話し。うむ、行ってみたいな。で、やってきました。

あの晩の印象と違って

 

「メヘマーン サラエ」

 

は結構な車通りの街道筋にありました。

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周りは畑と空き地と雑木林という場所。市街地の端というイメージか。そこに忽然と大きな一棟3階建の白い建物がライトアップされて輝いている。夜だから余計だが、街灯もない街道の裏、畑川を通ってたどり着くと異国感が強い。人がいない寂寞とした空気があった。

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なんて前回は自分で書いています。

なんのことはない、国道16号線沿いであったのよ。なにしろこの間は夜遅かったし、使ったルートが野田からだと16号をたぐって進む道ではなかったから気がついていなかったんです。

カレーですよ5719(野田 メヘマーン サラエ)間違いなしのタワ・マタル・キーマ。

さて本日はランチのブッフェ。

驚くべきことに月火水に限ってランチブッフェは1000円(外税)なんです。ええ〜!?今時1100円でいわゆるカレー的な煮込み4種とプラオ、プレーンバスマティライスにサラダ、ナーン、デザートまでカバーされるのは物凄いな。

ちょっと変わったおもしろシステムでね、月火水は1000円(外税)、木金は1199円(外税)、土日は1500円(外税)と値段がスライドするんです。その分料理も品数が増えたりドリンクがついたりとグレードアップがあるみたい。特に土日の「グランドビュッフェ」はパヤ、ハリーム、マトンプラオにチキンビリヤニ、コーラとスプライトもインクルードで言うことがないんです。ああ、土日も来てみたいぞ。

前回は覗かなかった併設されるマーケットにはホールスパイスの小分けがあって、便利です。スパイスは量が多すぎるパッケージだと日本人的には持て余してしまうが故。ありがたいなあ。先回来た時に、建屋の大きさとともに2階が気になっていたんですが、どうやらプレイヤールーム(祈祷室/ムスリムの人のための礼拝室)があるらしい。なるほどねえ。こう言う規模感のムスリムレストランにたまに併設されているマスジドはないみたい。なるほどなるほど。

さて、料理を取りに行こう。

 

チキンビリヤニ、いや、プラオかこれ(ごはんの色のグラデーションがあったので判断に迷うのよ)。いい。美味しい。骨付きチキンが結構な量がはいります。鶏の旨み、スパイスの香りの豊かさとそこからくる味、香りの引き締めに程よい辛さ。ああ、これはよいものだなあ。ちゃんとダヒも用意されているよ。

ダールが旨いとそのお店が信頼できる、と感じます。だいたいダールの美味しいお店は他の料理もいいのよね。どこか和食を連想させる豆の味わいと嫌味のなさが好みです。時よりちょろっと入るフレッシュチリが目を醒めさせてくれる。これもいいなあ。おかわり確定だー。

ゴビマタール。うふうふと鼻息荒く掻き込みます。いくらでも食べられる優しい味だわ。これはお代わりせざるを得ないやつ。カリフラワー部分が無くなっちゃってもおいしい(ブッフェだからなー)。ギーの香りふわりと上がるのがチャームポイント。いいねえ、これ。

トマトグレイヴィのチキンマサラ、かな。いわゆるバターチキンの元みたいなやつです。あれより軽やかでちょうどいいんですよ。これもおいしい。これは温度が下がるとちょっとクセが出てくるのであったかいうちにどんどん食べるほうがいいね。少なめにとってきてどんどんおかわりがいいんじゃないかな。

ブラウソースのチキン煮込み。タマネギベースでスモーキーな香りと濃いめの味わいのグレイヴィ。カシアがオリエンタルな雰囲気を作りだします。いやなんかみんなおいしい。

タマネギの酢漬け、ヴィネグレット風かしら。柑橘的なスパイス使いですごくいいんだよ。チラリ緑色はミントとコリアンダーリーフかな。青々しい香りが食欲を引っ張り出すと同時に切れ味、リセット効果も。これうちで必ずやろう。ドレッシングがわりに野菜に混ぜると抜群に良かったんです。南アジアの料理、中東料理の系統だけどこれはヨーロッパの料理と相性良さそうな感じ。

タマネギアチャールもすごくいい。レモン爽やかでマリネの辛さキツくせずでこれまたサラダ感覚でいけます。

しかもサラダは謎ドレッシングかけ放題で最高であるぞ。

いやあ、こりゃあおいしいものばかり。一巡でけっこうな腹パン具合ですが、舌がまだ欲しがるんだよ。要注意であるぞ。セカンドで持ってきたのはゴビマタール、トマトグレイヴィ、ダール。これを3つ混ぜ合わせると実にうまいやつができます。たまらないぞ。掛け合わせでもちゃんと味が死なずに個性も出るし、楽しいなあ。いい料理ばかりだなあ。

デザートはキール。甘いライスプディングです。アーモンドスライスが添えられています。いやもうすごくおいしいの。カスタード風の風味です。これはパン類と合わせるに限るな。南アジアの国のパンはわたしはサラダとわせて野菜サンドにするのが好きなんですが(サラダが出てくる時点で「ニッポンの」ということになるかな)、デザートとも相性がいいのよね。

チャーエーにナーンをひたして食べたり甘いヨーグルトやキールをパン類に乗せて食べるのも好き。どうにも後ろ髪引かれてお代わりをしてしまったよ。

この1100円は破格だわ。そしてパヤ、ハリーム、マトンプラオや飲み物までなども含まれる土日の「グランドビュッフェ」に是が非でも来てみたくなります。

あとで比呂啓さんのやっているパキスタンチャンネルをみると色々わかってきました。16号沿いというのはなかなかに戦略的で、なるほどと思ったんです。USS TOKYOが近くにあるのです。

https://www.youtube.com/watch?v=VAHEBKPJH6Y

USSは中古車のオートオークションの企業。中古車店やブローカーが中古車の競りに集まるオークション会場ですね。その東京会場と呼ばれる施設が千葉県野田市の木間ケ瀬にあります。メヘマーンサラエとは車で10分ほどの距離。そしてご存じの人はご存知、クルマ繋がりってのはヤシオスタンの成り立ちとも呼応するわけで。

中古車輸出業のパキスタンから来日している人々はかなりの人数にのぼります。バングラデシュやスリランカの人も多いよね。16号線沿いにお店を出して大きな看板を緑に塗って月と星を緑に染め抜けばクルマ仕事のパキスタンの人が見つけて間違いなく立ち寄るでしょう。ハラールレストラン、まだまだ貴重だしね。

ここ、野田界隈には「ネオパキスタン」「ハンディ」「メヘマーン サラエ」、「マディナレストラン」に「エージーデシ」「シャヒカナ」とムスリムレストランが集中する地域なのです。そのつながりは大変興味深いものがあります。

例えばなんですが、わたしも含めカレーや南アジア、中央アジア周辺の料理が好きな人たちの頭の中の地図レイヤーってのがあって、そこにもう一枚、外国籍の人が経営する中古車販売店などのレイヤーを重ねてみると新しい発見があるはずです。そういうのを名古屋や富山、新潟などでも経験したことがあるよ。外国名の建設業の会社なんかも同様だと思う。

USSの各会場付近を検索するとまた何かわかることがあるかもしれないですね。江戸川区の臨海町にも会場があるので葛西、西葛西のムスリムレストランを調べたりするのもおもしろかろうねえ。野田のUSS TOKYOが競りを開催する日は毎週木曜日。木曜は周辺ムスリムレストランは混雑しているのではないかしら。そんな想像も楽しいです。

あいかわらずお店の人たちは穏やかで気遣いがあって快適です。前回記事でも書いたんですが、昨今色々と外国人に対してむずかしい時代になったわけですけど、わたしにとってのムスリムの人たちは穏やかで優しく、粘り強いひとたちのイメージです。知り合った人がみんな優しくしてくれるからね。

そして国家宗教関係なく、一緒にいる人間同士がその場で同じメシを食っていれば仲良くなれないはずがない。そう信じています。お互いにこういう所に心を置いていれば戦争は回避できるのではないかなあ。国家宗教を置いておいていいやつはいいやつ。悪い奴もなかにはいます。たったそれだけのことだと思うよ。

 

【追記】

なぜこの皿がここに。

神田から流れ流れて千葉県野田市。万物の生々流転を感じます。