カレーですよ5765(レトルト 新宿中村屋 インドカリー ビーフスパイシー)祖という立場。

いつ食べても、なんと言うのかしら。基準になり得る味というものはあるものだなあ、と心から思うんですよ。スパイスの強さも旨みや奥行きも、きちんと理由ある辛さも、なにもかも。

 

 

カレーですよ。

 

 

こと日本製のレトルトインドカレーにおいてはこれ、新宿中村屋のインドカリーシリーズが確固たる基準に感じているのです。インド料理を土台として作っているわけですが、紛うことなき新宿中村屋テイストに昇華しています。

揺るぎのない味がある、と感じます。

 

「新宿中村屋 インドカリー ビーフスパイシー」

 

を食べて強くそう思いました。

ファーストアタックの香りと苦味が印象的で、その苦味が味全体の輪郭を作って骨太なものにしています。これはいいな。初めはそれほど辛くないなど思っているうちに優しいスピードで辛さのギアが上がってゆき、楽しく汗をかかされて。気がつけば頭のてっぺんから滴り落ちる汗に気がつく、という様相。こういうのもまた底力を感じます。

ただ辛い旨いではなく、きちんとスパイスが効いているんですよ。「スパイスが効いている」という言い方は実は好きではなくて、それは軽々しくそういう言葉を使う人を見てちょっとなんというか、意味合いが足りないと思うから。スパイスが身体にきちんと作用している、という言い方をしたいです。その方が伝わるはずだから。ちゃんとインド料理の叡智が受け継がれている、と言いたいわけです。そういうところを感じます。

具材増量良かれ、なんて思って入れてみたボイルしたジャガイモが色を失うような、はじめから入っているジャガイモのとろけ具合と深く奥まで入った味。いやあ、余計なことをした。恥ずかしくなってしまうよ。入れなければよかったな。その代わりこのうまいやつを10個入れて欲しい、という素直な欲求が湧き上がります(無理)。

ビーフ角切り肉の大きさと旨さに泣きたくなるぞこれ。旨すぎるの。こういう部分はインド料理ではなく西洋料理の手法や技術、センスだと感じさせます。これ、この融合こそが新宿中村屋の真骨頂だねえ。うれしい香りが残り香でしばらく口中にあるのがしあわせ。これはやはりいいものだな。

たとえば、なんですが。

にしき食品のインドカレーのシリーズや36チャンバーズオブスパイスの一連のレトルトカレー製品。それぞれ開発の取り組みや高価格帯の市場開拓など大きな役割を担っています。そういう取り組みがあっての現在のレトルトカレーのシーンの隆盛、そういっても過言ではないでしょう。その前、現在のシーンがあたたまる前に、市場で味のレベル高くインド料理の名前を謳うレトルトカレーという土台を作ったのは新宿中村屋のインドカリーシリーズなのではないかと思っています。他にもそういう責務を背負ったメーカーもあったかと思いますが、新宿中村屋のインドカリーシリーズの影響は大きいと思うよ。

大変なことです。