
どうも最近、いや、けっこう前から「カレーライス」に回帰しつつあるのです。そうはいってもムスリムレストランでカシミリプラオを貪り食ったりナシ〇〇とか△△デビルとかそういうのもしっかり好きで食べ歩いているけどね。
カレーですよ。
そしてわたしの中では「世界の郷土料理とカレーライスは別のもの」という区分け、線引きをもっています。便宜上「カレー」と呼んだりしますが、魂は別のところにあるのです。日本の料理が全部「ワショク」ではないのと同じで、インドあたり陸周辺料理はカレーで括っちゃうとややこしいことになるわけです。

そんなことを思いながら、今日はニッポンのカレーライス。良いカレーライスに出会いました。
「喫茶&レストラン カントリーサイド」
はその名の通り、ちょいとカントリーサイドな場所にあります。京葉道路の千葉東ジャンクションのそば。細い片側1車線のロードサイドにあります。周りは中古車店や空き地、住宅がぽつりぽつりとある感じで近隣に飲食店はなさそうな様子。地元のありがたいレストラン、という立ち位置なんではないかしら。ランチどきでしたが実際作業着の若者、初老の夫婦などいかにもな地元客がやってきます。


いわゆる洋食レストランでカジュアル遣いができる気軽なお店。いいよね、そういう感じ。店内は落ち着いた雰囲気で洒落たインテリア。地域に深く根を張ってやってらっしゃる空気が心地いいです。さて、注文だよ。かなり迷ったよ。メニュー、多彩です。


カレーは5種。ビーフ、ポーク、チキンにシーフードカレー、カツカレーです。正しき洋食店のカレーメニューに嬉しさが込み上げます。他にもハンバーグ、生姜焼き、エビフライにナポリタンと食べたいものばかり。いやこまったな。
「ポークカレー」
に決定しました。それに「自家製ハンバーグ」(ふたりで行ったからね)。


カレーが実にいいものがでてきたのです。クラシックな、甘くしない、洋食レストランの焙煎強めの深い茶色をした欧風カレー。意外と求めてもこういう感じはなかなか出てこないんだよ。きちんと香辛料の「効き」を感じさせる調整も心地よいものです。


そして量がものすごいんだこれが。ちょっと驚きの大ボリュームであります。ごはん、茶碗2膳くらいあるのではないかしら。「腹一杯にしてやるぞ」というご店主の意思が形になったようなカレーライスです。うむーとてもいいなあ。


しかもポークがすごく美味しくてたくさん入っています。どうやらポークフィレーではないかな、これ。筋に沿ってさらりと崩れる素晴らしい仕上がりで大変に好ましいものです。これで980円とは恐れ入りました。
ハンバーグもいいのです。


お肉みっちりという感じでつなぎはあまり使っていない様子。ローレルとナツメグの香りがこれまたクラシック。デミグラスソースも甘くせずトマトソースに寄せずで良い味香り。マッシュルームが入るところなぞ店主のこだわりを感じさせます。甘みを前に出さずに渋い味の決め方はこれまたいいねえ。

ものすごく美味しいとか華やかなどとはまた違うベクトルでの価値のある料理たちでした。質実剛健で基本を崩さず、腹一杯にしてやる。そういう良さ、店主の人柄など滲む食事でした。日常遣いにぴたりと寄り添ういいお店でした。
こういうお店にこそ価値があると思うよ。
