
例の右手首の一件があって以来外食を控えていたのです。どうにもみっともないからね。
カレーですよ。
包帯してるとかではないのですが,スプーンを子供握りしての使い方しかできずにいて、それを人目にさらすというのはなかなかに堪えるものがあるのです。 なので外食を控えていました。いい加減辛くなってきたぞ。

いきたい店や好きな店、そういう場所に自由に行けないというのは、なかなかにストレスがたまるもんです。それでずいぶん久しぶりになってしまった幡ヶ谷にある
「カレーの店 スパイス」
に行ってきたよ。気持ちが震える体験がありました。


10年、20年どころではなく長く長く通っているお店です。だから味を忘れるなどありえないのですが。が。それはそうなんですが、やはり時間をおくと新鮮に感じると言うのは事実。いつものカレーが非常に高い解像度で舌と頭に染み込んでくるんです。これは新鮮な体験だな。


ポークカレーの甘みと旨味はこんなに深いものだったか、と奥行きにくらりとします。チキンカレーの鋭い辛さは前よりエッヂが丸いのではないかしら、とか。もっと刃先の細さと繊細さ、鋭さがあった気がするんです。思い過ぎの部分も強くあると自答しているつもりですが、感覚が強く鋭く研ぎ澄まされたような体験がそこにあるんです。目の前にあるのは、いつものカレーライスであるはずなのに、ね。


その味、感覚で言えば、輪郭太く色濃く感じられるんです、いつものカレーライスが。間を開けると言うのはなかなか面白いものだと思ったよ。


深呼吸をしている気分です。
