カレーですよ5763(昭島 中国ラーメン揚州商人 昭島モリタウン店)ラーカレ、揚州商人に来たる。

あえて書くんですが、この皿の上のどこにカレーが、、、という感があるんです。いや、カレーの魂はちゃんと込められているな。それは間違いないな。しかしこれは明らかに「揚州商人」オリジナルの確固とした味で、完全なオリジナルに感じます。ここまで地上になかった食べ物だと感じます。いったいこれはなんなのだ?

 

 

カレーですよ。

 

 

「ラーカレ®」というものがあります。わたしはその誕生に立ち会いました。もともと昔からひっそりとあったジャンルではある、と思います。ただそれは確固としたものではなく、ましてやジャンルでもなかったよね。友人のハウスギャバンに勤める田中さんが知恵とアイディアでジャンル化を試みたのです。すごくおもしろい。経緯は以前の記事にあるのでご一読を。

カレーですよ記者発表(八丁堀/新川ハウスギャバン)ラーカレって、なに?

カレーですよ5712(八丁堀/新川 ハウスギャバン株式会社)試食したぞ、ラーカレ!

 

それで、夏前にからだの都合でなかなか外食に出かけられないひと月を過ごしてしまっていたのです。その前の月のバタバタと共にいくつかのラーカレを食べ逃してしまって悔しい思いをしていました。が、まだチャンスはあるんです。小田原に行くか、青森は、うーん、ちょいと大変だけど行きたいなあ。まずは高田馬場へ、だね。

なんて思っていたがなかなか機会が回ってこない。そんな矢先にたまたまの出先に、「揚州商人」を発見。そうだ、「揚州商人」のラーカレ、7月にスタートしたんだよね。そうやって立ち寄った昭島のモリパーク内にある

 

「中国ラーメン揚州商人 昭島モリタウン店」

 

にやってきました。

おーあるある、店頭にデカポスターがバーンと出ています。これだよこれ。

実は実家のそばのロードサイドに「揚州商人」があって、行こう行こうと思っているうちにラーカレが始まっちゃってたんです。「揚州商人」、恥ずかしながら初めてなのです。いいお店だったよ。お店のパッケージやディティールも面白く古き良き時代の中国の意匠を店内外に散りばめてあり、雰囲気がいいんです。凝った作りの店で、テーマパーク的な薄ら寒い感じもなくて、うまいなあ、と感心。こりゃ一度知ると外食の選択肢にはいちゃうね。

レジ脇に「揚州商人新聞」なんてコミュニティ紙が置いてあってね、もらってきて読んだんですがZINや自家出版などに興味があるわたしとしては大変に嬉しかったのです。こういうものを発行できる体力がこの店にはあるということ。

40店舗近くを抱える会社ですが、会社が大きいからといってこういうものを定期刊行できるかどうかというのはまた別の話し。情熱と遊び心がなければ成立しないと思っています。そういうものを持ってる会社は強いよ。元祖仲やむげん堂の「むげん堂通信」などその最たるものだと思っています。

さて、ラーカレの時間です。名前を

 

「スーラー夏野菜カレー」

 

といいます。

「揚州商人」の名物メニューのスーラータンメンのスーラー部分をカレーに仕立てたものらしい。スーラータンメン自体が他の店とはかなりの差別化を図っていて「コクのある酸っぱさ、コクのある辛さが大きく違うんだよ、とメニューに謳ってありました。1番人気商品なのだねえ。そのラーカレ転生とも言えるひと皿。

おもしろいのが「スーラー」と「玉子炒飯」夢の競演、という構造。使用食材は豚挽き肉・玉子・パプリカ・ゴーヤ・ミニトマト・玉葱・豆苗という感じ。説明にはこうありました。

>>

「本格中華」×「カレー」が融合した本商品は、揚州商人の看板メニューである「スーラータンメン」の調味料と、業務用スパイスのリーディングカンパニー「ハウスギャバン」のカレースパイスを使用。ゴーヤやミニトマトなどの夏野菜、そしてすべての具材をまろやかに包み込む玉子炒飯が絶妙なバランスで仕上げられた一杯です。

<<

さて、実食、いかがかしら。

まず先にチーハン部分。塩味を控えてカレー部分(と呼んでいいのか考え込むんだよ)のための余白を残してあります。うん、これはなるほどの調整。スーラーでありましょうか、カレーなのかしら。カレー部分は酸味がバランス良く必要量効いており、ふくよかで食べやすいけどちゃんと個性もあります。餡という感じの仕立てですが意外や軽やかさも感じさせるのがいいね。辛さはあるけどそれが中華由来の辛味と感じてカレー食いとしては面白いです。

その中、どこか遠くの奥の方にほんのりカレーが見え隠れするけど、それ、幻かもしれない、など思います。そうそう、中国料理のカレー使いはこれだよね。カレー粉はあくまで調味料の一つに過ぎず、主役を張らない、余計なことはしない。あくまで中国料理の範囲を逸脱せずに脇に控えるんです。すごく納得がいきます。

スープ、濃いなあ。おいしいなあ。これが色々な料理に使われるやつだね。

具材も優秀な配置。ゴーヤの差し色が鮮やか!シャープに苦味が効いて心地よいですね。タマネギの甘みと正しいあらみじんのサイズから良い食感が生み出されています。プチトマトの爆発がすごいぞ。熱くて爽やかな酸味がドバッと口中に広がるあの楽しさ。中国料理のトマトと卵の炒めともちょっとつながる楽しさを感じます。ラー油かな?ごま油か。香り良い油使いも心地よいですね。

カレー部分とチャーハンを合わせて食べるとちょっとサラサラ感が出てするすると喉を下ってゆく食べやすさがあります。かなりのボリュームで大いに満腹になったんですが途中でだんだんキツくなるというよりも一気にスプーンが進んで気が付けばもうなんにも入らない、という状態に持っていかれる感じです。こわいぞこれ。

総評は美味しい中国料理を食べているんですが、どこかカレーを思い出してしまう、というチューニングに思えます。揚州商人の看板、サンラーラーメンをカレーに仕立てたといえば通りがいいかもしれません。でもこれはそんな単純で甘っちょろいものではなかったねえ。完成度が高いんです。ここまでこの世に無かった味だ、と思う。大変においしいです。大変大変好みです。割とすぐにまた食べたくなってきているよ。

餃子も一緒に頼んだんですが、パンチと儚い感じが同居する絶妙バランスがすごかった。これも良い品。いいねえ、2品おいしいと俄然他の料理も頼みたくなります。若いにいさんねえさん型だけでオペレーションを回していてこのクオリティ。いや大したシステムだぞこりゃあ。

「スーラー夏野菜カレー」は期間限定販売です。9月6日(日)販売終了予定。気を付けておかなければ。実家に行ったタイミングで稲毛海岸店か千葉都町店に立ち寄らねば。

「ラーカレ」はやっぱりポテンシャルがあると改めて思う次第です。発表会がありました、各社期間限定で販売中、がここまでの流れ。それでここから。ここでスーッと引かずに粘り強く、急がずゆっくりと市場に定着させるとすごく面白い大きなジャンルが出来上がると考えています。

ひいてはカレー業界とラーメン業界のブリッジ的な役割が期待できるんじゃないかな。そうなったらすごく面白い。

「ラーカレ」、強く未来を想像させてきます。